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最終更新日:2024年1月27日(2023年度の卒業論文題目を掲載)

ゼミ選択について

2024年度ゼミ選択について(波江ゼミ)」のページもご覧ください。

担当教員について

波江 彰彦(なみえ あきひこ)。専門分野は地理学です。最近の研究テーマ・関心は、廃棄物問題、離島地域研究、環境教育、課題探究型学習(PBL: Project/Problem Based Learning)など。これまでの履歴・業績等については、ProfileResearch関西学院大学研究者詳細ページResearchmapを参照してください。

波江ゼミの研究テーマについて

もちろんゼミには担当教員の専門性が反映されますが、「波江ゼミ=地理学ゼミ」ではありません。「何でもあり」というわけにはいかないですが、上記の研究テーマ・関心のほか、地域、環境、社会科教育、持続可能性(サステナビリティ)、ESDなどに関連することであれば、波江ゼミで研究することは可能です。波江ゼミで受け入れ可能なテーマかどうかは率直にお答えしますので、遠慮なく質問してください。また、下記の「卒業研究」もご参照ください。

ゼミの基本的なあり方・考え方について

ゼミは探究する場です。個人探究とグループ探究のいずれにしても、自分(たち)が取り組みたいテーマや課題をとことん探究する場であってほしいと考えています。担当教員である私は「伴走者」であり、ゼミ生に伴走しながら要所要所で助言等を行い、それぞれの探究をゴールに導くのが私の役割です。

他方、ゼミには「学びの共同体」という側面もあります。私も含めたメンバー全員が「ともに学びともに探究する」ゼミでありたいと思っています。

波江ゼミはまだ第3期までしかなく、「型」といえるものはまだありません。また、何かしらの「型」にはめるつもりもありません。ゼミを特徴づけるのは、結局は「人」だと思います。集まったメンバーで自分たちのゼミをつくり上げていけばよい、というのが私の考え方です。

ゼミの進め方・内容

基本的なことは『教育学研究演習 選択案内』(ゼミ紹介冊子)に書きました。しかし、そこに書かなかった(書けなかった)こともあります。以下ではそうしたことを中心に述べていきます。

3年ゼミについて

アカデミックスキル習得(主に個人ワーク)とゼミ全体での活動の2本立てで進めていきます。ただ、時間的制約から、どうしてもゼミ(研究演習)の時間は全体活動が中心となります。アカデミックスキルの習得は個人の努力にある程度委ねているのが現状です(もちろん自学自習が重要なのですが)。もう少しうまくバランスがとれないか、思案しているところです。

ゼミ全体の活動としては、①地域調査、②プロジェクト活動のいずれか(あるいは両方とも)に参加を求めます。具体的な地域をフィールドとして研究等を行いたいと考えているゼミ生には必ず地域調査に参加してもらいます。一方で、研究テーマ・関心によっては地域調査という方法がうまくフィットしないことも考えられ、その場合はプロジェクト活動に注力してもらいたいと思います。いずれにしても、自ら課題(探究テーマ)を発見・設定し、課題探究や課題解決のための調査・分析等に取り組み、一定の成果を達成したり課題解決策を提案したりすることを目指す、半年から1年単位の活動を想定しています。

なお、西宮聖和キャンパスでは、このようなプロジェクト活動を後押しする「リプラプロジェクト」を2022年度から開始しています。リプラプロジェクトへの参加は必須ではありませんが、学生へのサポートはかなり手厚いので参加をおすすめしています。成果が出るかどうかはやってみないとわかりませんが、課題探究のプロセスやプロジェクトでの諸活動を通じて得られる学び・経験はとても大きいと考えています。

4年ゼミについて

12月の卒業論文提出を目指して、ゼミの活動(指導)は卒業研究に大きくシフトします。3年ゼミでの活動、ならびに大学3年間での学びを通じて習得したアカデミックスキルを総動員して卒業論文を書き上げていくことになります。波江ゼミは比較的人数が多く、かつ、各々の研究テーマが幅広いため、集団指導(あるいはゼミ全体での研究活動)はなかなか難しい状況です。そのため4年ゼミは情報交換や中間報告などを行う時間とし、個別の指導は別途面談の時間を設けて行っています。

よくある(?)質問

Q:○○について、波江ゼミでは研究できますか? ○○というテーマでも大丈夫ですか?
A:テーマによる、としか言えないです。ミスマッチはできるだけ避けたいので、遠慮なく質問してください。

Q:これまでの志望人数は何人ぐらいでしたか?
A:申し訳ありませんが回答は控えたいと思います。直接的な回答ではありませんが、ゼミで取り組みたいことや志望理由が明確であればそんなことは気にしなくてよいのでは、とだけ言っておきます。

Q:地理学を勉強していない(波江の授業を履修していない)のですが、波江ゼミを志望しても大丈夫ですか?
A:大丈夫です。ゼミでの研究・活動に必要なことは、ゼミに入ってから学べばよいと思います。

Q:ゼミ見学はできますか?
A:3年ゼミは見学可能です。2023年度の3年ゼミは火曜3限です。教室変更や休講のときもありますので、事前に見学希望日をお知らせいただけると助かります。ただ、9月下旬~10月は初等教育学コースのゼミ生が教育実習で不在なので、いつもとは異なる雰囲気になりそうです。

Q:やっぱり教育科学コースの学生が多いですか?
A:第1期はたしかにそうでしたが(幼教1名、初等3名、科学11名)、第2期以降はそうでもありません(第2期:幼教1名、初等5名、科学7名、第3期:初等9名、科学4名)。選考の際、所属コースはまったく考慮していません。

Q:波江ゼミはハードですか?
A:けっこうハードだと思います。他のゼミのことを知らないので比較はできないですが。一見するとゆるいゼミに見えるかもしれませんが、地域調査やプロジェクト活動などを進めるには授業時間外での作業・活動がかなり必要ですし、最終的には一定水準以上の報告書や卒業論文の作成、プレゼンテーションの実施が求められます。そういう意味でハードです。

Q:波江ゼミ生は隠岐実習に参加しなければならないのですか?
A:まったくそんなことはありません。波江ゼミと隠岐実習は別物です。

Q:波江先生の空き時間(都合の良い時間帯)を教えてください。
A:波江の予定表を参照してください(ゼミ選考期間外のため非公開にしています)。

Q:波江先生の連絡先を教えてください。
A:ゼミ紹介冊子や講義資料にメールアドレスが記載されています。メール以外の連絡手段でもかまいませんが、確実に連絡がとれるようにしてください。

(参考)これまでの活動内容・実績

地域調査

  • 兵庫県三田市の教育、地域活性化、環境問題、SDGsの取り組みに関する調査、ならびに報告書作成(2021年度)
  • 大阪梅田、大阪府能勢町、兵庫県三田市での調査、ならびに報告書作成(2022年度)
  • 京都市での調査、ならびに報告書作成(2023年度)

プロジェクト活動

  • アカデミックデイへの参加(2021年11月)・・・「ごみの呼吸~再生の型~」というタイトルで4歳児~小学生を対象とした環境教育ワークショップを実施(報告記事
  • リプラプロジェクトへの参加(2022年度)
  • 新月祭(大学祭)への模擬店出店(2023年度)

卒業研究

2023年度
  • 過疎地域における地域産業と地方創生の関連性―奈良県天川村を事例に―
  • インクルーシブ教育に関する研究―兵庫県を例にして―
  • 衰退した商店街の再生―群馬県前橋中心商店街の再生策を基に―
  • 浄瑠璃は地域への愛着を形成するか―大阪府豊能郡能勢町を事例として―
  • 小学生の学校と家庭におけるインターネット活用の現状とこれからの小学校に必要なICT教育
  • 海洋汚染問題の現状とそれらを学ぶことの重要性―兵庫県香美町を事例に―
  • 大阪駅及び大阪駅北地区の再開発事業とそれに伴う関西の変容
  • 中学校におけるChatGPT等の生成AI活用について―岡山市の教育から考える―
  • 競泳におけるパフォーマンス向上にむけて―試合に対する筋疲労回復法と睡眠の理想とは―
  • 公文式教室における教育理論と教育実践―大阪府豊中市の教室を事例として―
  • 奈良の食文化を伝えるための古民家の役割―ならまちを事例として―
  • 実演販売の型を導入した学校教育における発表スキルの向上
2022年度
  • 森林保全における人材育成の実践と課題について
  • マイボトル普及拡大に向けた地域の取り組み―京都府亀岡市の取り組みを踏まえて―
  • 初等教育における生活科・理科に沿った竹を活用した環境教育の教材開発とワークショップ―兵庫県三田市を事例として―
  • 交通会社支援に対する自治体の考え方について―阪堺電気軌道と堺市、大阪市を例に―
  • サステナブルファッションの意識調査―消費者と生産者が取り組むべき課題の検討―
  • 高校魅力化における公営塾の実態に関する調査―愛媛県の事例から―
  • 急激な年少人口増加を原因とした学校・教室不足に対する地方自治体の取り組み―流山市の事例から―
  • ファストファッション問題の解決 そしてサステナブルな未来へ
  • 大学と地域の連携による相互発展モデルの検討―和歌山市と和歌山大学の連携事業を事例に―
  • 地域の人口減少や少子高齢化を受けて取り組んでいる地域内の高校の活動と自治体の取り組み・施策の今後の展望について―兵庫県美方郡香美町と兵庫県立村岡高等学校を事例に―
  • 地域と協働した総合的な学習の時間における生徒の非認知的スキルの向上と資質・能力の育成について―岡山市立岡北中学校の「ふれあい講座」を通して―
  • 国内外食産業が抱える食品ロス問題について―国内企業を事例に―
  • コワーキングスペースが果たす地域の活性化に対する役割―埼玉県秩父郡横瀬町を事例に―

そのほか、「波江ゼミ」タグをつけた投稿(記事)や波江ゼミインスタ(第3期ゼミ生が運営)もあわせてご覧ください。