2019年8月26日(月)~31日(土)の6日間、島根県隠岐の島町および西ノ島町において、「教育課題探究実習(隠岐実習)」を実施しました。今回も含め全7回シリーズで、本実習について振り返りたいと思います。
今回は、履修者募集から確定、そして数回にわたった事前学習までです。そもそも、本実習はなぜ新設されたのかという話もあるのですが、それはまあ割愛ということで。
本サイトでは3月下旬に「2019年度「教育課題探究実習」のガイダンスを実施します(4/2・4/8)」という投稿(宣伝)をアップしています。このころ私と教育学部事務室のTさん・Nさんは、履修希望者はどれくらいいるのか、まったく計りかねていました。もっとも、私は「20人以上来たらどうしよう」と思っていたのに対して、Tさん・Nさんは「はたして希望者はいるのか?」と思っていたようですが(笑)。
新学期早々、二度のガイダンスを実施し、計20名ほど出席してくれました。そして、志望理由書(履修希望書)を提出したのは・・・10名! これなら不開講になることはなさそうだ、とほっとしたことを覚えています。
この段階の課題としては、新設科目の広報不足が挙げられます。もっとも、私と事務室はかなり力を入れて広報したつもりでした(ポスター掲出、教学Webでの一斉連絡、チラシ配布など)。しかし、あまり浸透していなかったようです(苦笑)。今回実習に参加した学生の中にも、4月のガイダンスのことをまったく知らないという人がいました。では、どうやって実習のことを知ったかというと、友人からの情報提供やSNS経由のようです。そのへんをどううまく使うか、なんでしょうねー。
さて、10名の履修希望者が確定し、4月24日(水)に第1回の事前学習(というか顔合わせ)を行いました。ところが、まさかの事態が。10名中2名が、現地実習期間中に必修科目の集中講義が入っていることが発覚し、泣く泣く参加を諦めてもらうことに。結局、今年度の履修者は8名ということで確定しました。
どの年度でもそうかもしれませんが、今年度は特に春の10連休などの関係で、現地実習の日程確定や事前学習の日程調整にほんとうに苦労しました。教員(私)と各学生の都合が合わなさすぎる(苦笑)。以下に事前学習の実施日時を記しますが、調整の苦労がうかがえるかと思います。
事前学習の実施日時
- 第1回:4月24日(水)13:30~15:00
- 第2回:5月14日(火)13:00~15:00
- 第3回:6月8日(土)9:00~12:00
- 第4回:6月29日(土)9:00~12:00
- 第5回:7月23日(火)13:00~16:00
- 第6回:8月23日(金)16:20~18:00
事前学習といっても、私が一方的にレクチャーするとかではなく(だから「事前指導」ということばは使いたくなかった)、事前に課題を出しておき、全員で集まったときは課題の成果をふまえて意見交換したり議論を深めたりといったやり方を重視しました。また、第4回からは1チーム2名の4チームに分け、それぞれのチームに役割を与え、タスクを進めてもらうようにしました。ただし、完全分業ではなく、どのテーマ(役割)についても全員がかかわるようにと求めました。事前学習が進むにつれて、学生がどんどん主体的に動くようになっていったことが印象に残っています。
あ、そうそう、この実習を機に、私LINEデビューしました(^^;) 振り返ってみれば、学生とのやりとりはほぼLINE一本でしたねー。あと、提出物などの管理はGoogleドライブを活用しました。
事前学習を通じて実習計画が具体化し、実習に向けての気持ちが高まっていきましたが、私自身の準備はけっこう綱渡りだった気がします。7月中旬の隠岐出張でようやく西ノ島町教育委員会と隠岐の島町布施支所を訪問して実習に関するお願いをさせていただき、ようやく実習計画がほぼ確定したのでした。
というような感じで、実習に突入していったのですが、その話はまた次回。最後に、事前学習の様子を2枚(写真はクリックすると大きくなります)。6回も事前学習を実施したのに、写真を撮ったのは2回だけ、それも同じ教室でやっているので代わり映えしないという・・・。