豊中市伊丹市クリーンランド見学を実施しました

2019年6月2日(日)10時から、関西学院大学文学部開講科目「地理学地域文化学特殊講義1」の授業の一環として、豊中市伊丹市クリーンランドの見学を実施しました。参加者は20名(履修者数48名)でした。

この授業の全体テーマは「地理学と『環境』」で、その中で廃棄物(ごみ)のことも取り上げており、履修者がそれほど多くない(し、日曜日だと参加者が限られる)ので、施設見学も面白いだろうと思い企画したのでした。以下の写真からも伝わるかと思いますが、参加した学生たちも楽しみながら学んでくれたのではないかと思います。

施設見学は、NPO法人豊中・伊丹環境政策フォーラムが担当しています。下見の際(5/21)も含め、とても丁寧にご説明いただき、充実した見学となりました。あらためて、ここに記して心よりお礼申し上げます。

さて、豊中市伊丹市クリーンランドですが、その名の通り大阪府豊中市と兵庫県伊丹市が共同で運営している施設です。両市のごみ共同処理の歴史は案外古く、1961(昭和36)年から始まっています。特色のひとつがその立地で、豊中市と伊丹市の市境(そして大阪府と兵庫県の府県境でもある)をまたぐ場所にあります。また、目の前に大阪国際空港(伊丹空港)が広がっています。

前置きが長くなりましたので、以下では写真や画像を中心に、今回の見学を振り返ります。ただし、この見学会はあくまでも豊中・伊丹環境政策フォーラムが企画・実施しているものですので、ネタバレは避けておきます。ただひとつ、強く感じたことを述べると、この施設は見学、さらには啓発活動や環境教育のことが最初から想定され、随所に工夫が見られるすばらしい施設だと思いました。興味がある人は、ぜひ見学してみてください。

本編:施設見学

見学当日(また下見のときも)、私は阪急宝塚線・曽根駅から歩いて30分ほどかけて施設にたどり着きました。以下の地図では、行きのルートをピンク色で示しています。

カシミール3D使用。GPSのログは、iPhoneの「スーパー地形」を利用して記録。
豊中市伊丹市クリーンランドのごみ焼却施設。2016年竣工とても新しいです。
こちらは、豊中市伊丹市クリーンランドの資源化施設(豊中伊丹スリーR・センター)。
まずは研修室でビデオを見ました。
スリーR・センターのプラットホームを見ています。残念ながら、日曜日なので動いてはおらず。
受付のすぐ前には、1/4,000の空中写真を使った巨大なパネルがあります。
ワケあって、みんなでごみぶくろうちゃんに手を振っています。
こちらは、ごみ焼却施設のごみピット。こちらは稼働中で、学生たちのテンションも上がっていました。
10階の展望フロアでは、空港はもちろん、四方の景色を見渡すことができます。
施設見学者用入口に向かう途中にいるごみぶくろうちゃん。
ここはクリーンランドよりも豊中側にある、緑と食品のリサイクルプラザというところで、剪定枝や給食残渣などを利用してつくった「とよっぴー」を販売しています。

番外編:飛行機と空港を見る

やはりここに来るなら飛行機や空港を見ないと、ということで、下見の日と施設見学の日のそれぞれ、有名どころのスポットに足を運びました。

下見のときはここ。有名な千里川の土手ですね。ほんとうに真上の近いところを飛行機が飛んでいきます。
施設見学を終えてからのルートはこちら(オレンジ色)。
伊丹スカイパークに来ました。多くの家族連れで賑わっていました。
目の前で飛行機が離発着して迫力があります。しばらく飛行機を見ながら公園を散策した後、バスに乗って大阪空港まで行きました。
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2019年度「地理学地域文化学特殊講義1」ごみ処理施設見学

関西学院大学文学部の2019年度春学期開講科目「地理学地域文化学特殊講義1」の一環としてごみ処理施設の見学を実施します。このページは随時更新されます。

更新履歴

  • 9時30分以降に到着した人は、そのまま見学者用入口へ向かい施設内に入ってください。受付で関学生であることを伝え、指示に従ってください。(2019/6/2)
  • 「現地までの交通手段」に追記しました。(2019/5/30)
  • 本ページを公開。(2019/5/23)

実施場所(見学先)

豊中市伊丹市クリーンランド(〒561-0806 大阪府豊中市原田西町2番1号)

実施日時

2019年6月2日(日)10時~12時ごろ

集合場所

現地集合。入口を間違えやすいので気をつけてください。下の写真の案内板がある入口から入ってください。当日、私は早めに待機して誘導しますが、私より早く着いた人は入口すぐの広場で待っていてください。雨天のときは、見学者用入口から施設内に入ってもよいと思います。

現地までの交通手段

原則として公共交通機関を利用してください。ルート・所要時間については各自で調べてください。参考までに、阪急宝塚線・曽根駅からは徒歩約30分です(下見した際に歩きました)。

(5/30追記)自転車については、駐輪するスペースはありますので特に問題ありません(ただ、ないとは思いますが、十数台も大挙して来られるとちょっと困るかも)。

持参物

  • 【必携】学生証、保険証、筆記用具、メモ帳、カメラ(写真が撮れればスマホ等でも可)。
  • 【あるとよいもの】クリップボード(メモ記入などに便利)。駅から歩いてくる人は特に、当日の天候に合わせて帽子・飲料・雨具・上着などを適宜用意してください。

重要事項(必読)

  • 遅刻厳禁。事前に遅刻することがわかっている場合は早めにお知らせください。施設側に伝えておきます。
  • 当日は説明してくださるスタッフの方の指示に従って行動してください。
  • 途中離脱は基本的に認めません(不参加扱い)。どうしても、という場合は要相談。
  • 歩きやすい服装・靴で参加してください。屋内とはいえ、それなりの距離を歩きます。
  • 体調が悪いときは無理をせず欠席してください。また、見学の途中で体調が悪くなったときはすぐに申し出てください。
  • 当日やむをえない理由でどうしても遅れる場合、その他緊急の連絡がある場合は、授業中にお知らせした緊急連絡先に連絡してください。施設側にはけっして電話をかけないでください。

荒天等の場合の対応と連絡方法について

屋内での見学ですので、基本的には実施します。ただし、気象警報が発令されるほどの荒天や災 害発生等の理由により見学の実施が難しい場合、できるだけ早く判断し、LUNA を利用してお知ら せメールを一斉送信します。また、このページにも掲載します。なお、繰り返しになりますが、施設に電話をかけて確認するのは多大な迷惑になりますので、けっしてしないでください。

評価について

見学記録を後日提出してもらいます。見学記録用紙は当日配付します。これは平常レポートの一部として評価します。また、見学参加は平常点に加味されます。

欠席者に対する代替措置について

欠席者に対する代わりの課題については、6 月6 日(木)の授業でお知らせする予定です。

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2019年度「人文地理学」学外巡検を実施しました

はじめに

2019年5月25日(土)、授業の一環として大阪府茨木市で巡検を実施しました。巡検の概要についてはこちらのページをお読みください。今年度は午前の回と午後の回の2回実施し(昨年度のような1日3回実施という無茶はしませんでした笑)、それぞれ19名と11名の参加がありました(履修者は64名)。当日は快晴で良かったですが、5月とは思えないぐらい暑かった・・・。暑さ対策と休憩に気を配りながら、午前・午後とも3時間近くのコースを無事完歩することができました。参加したみなさん、おつかれさまでした!

巡検の様子は、#茨木巡検2019を付けてインスタグラムに投稿しています。「Instagram#茨木巡検2019」のページをのぞいてみてください。

巡検の内容自体は、昨年度と大きく変わってはいません。昨年度の様子については、以下のリンク先をご覧ください。というわけで、本レポートでは、特に昨年度との違いに焦点を当てて報告していきたいと思います。

(参考)昨年度の巡検レポート

茨木巡検を実施しました(その1その2その3その4

GPSのログから見る巡検ルート

いつものGPSロガー(HOLUX M-241)に加え、今回はiPadに入れた「スーパー地形」でもログを取りました。今昔マップ3カシミール3Dのスーパー地形、Google Earthを利用して、今回のログを見てみましょう。以下、画像・写真はクリックすると大きくなります。

今昔マップ3+HOLUX M-241のログ。色の区別がないのでわかりにくいですが、午前と午後のログを重ねています。
スーパー地形でGPSログをとって表示。全体的にトラックデータが乱れ気味なのが気になります。もう少し設定調整が必要でしょうか。
Google Earth+HOLUX M241のログ。特に北側に注目です。

商店街

今年度は商店街で過ごす時間を少しだけ増やしました。ほんとうは商店街の中をくまなく調査してみたいですが・・・。写真は、メインルートの商店街(茨木阪急本通商店街)から脇道に入ったところにある茨木中央銀座商店街で、意外と面白いお店が揃っています。

茨木中央銀座商店街。
かくれがカフェ。

地震の影響

昨年(2018年)の6月18日(月)朝、大阪北部を震源とする地震が発生し、茨木市も震度6弱の大きな揺れに見舞われました。それから1年近くが経過し、平穏な日常が戻っているようにも見えますが、まだところどころに地震の爪痕や地震に伴う変化が見られます。写真はそのほんの一部です。

昨年度の巡検では、古い町家を利用したペットショップを見ることができましたが、それが解体されていました。
地震によって倒壊した茨木神社の塀は、ほぼ元通りに戻っていました。

伏見屋さんと公園

今年度の巡検では、田中の丸またを通り抜けたところにあるおとうふの伏見屋さんにお邪魔しました。事前にお伝えしてはいなかったのですが、快くご対応いただきました。ここに記して心よりお礼申し上げます。写真を撮り忘れてしまったのが痛恨です・・・。ここで豆腐ドーナツや豆乳プリン、わらび餅などを購入し、近くの公園(元茨木川緑地児童遊園)で休憩しました。

休憩中の様子を良い感じで撮れました。
ブランコ楽し~!(大学3年生)

アマゾン+ヤマト

松下町のパナソニック工場跡地にできたヤマト運輸の関西ゲートウェイは昨年度も確認しましたが、その後、アマゾンの茨木FC(フルフィルメントセンター)も完成しました! ただ、以下の写真、実は下見のときに撮ったものです。当日はあまりの暑さに、遠回りして建物正面を見にいくのを断念したのでした。

アマゾン茨木FC! 中に入ってみたい!
手前がヤマト運輸関西ゲートウェイ、奥がアマゾン茨木FC。ただただ広い。
曲線美。
都市型保育園ポポラー大阪茨木園。ヤマトが開設したのかなと思いましたが、違う企業なのですね。

安威川・茨木川・西河原公園

この巡検の重要テーマのひとつが、安威川と茨木川の流路変更・河川改修についてたどるというものです。安威川と茨木川の合流ポイント、昨年度は行きそびれたのですが、今回はちゃんと行きました!(ただし記念の集合写真は撮らず)

安威川(左)と茨木川(右)が合流!
今年も滑りました(西河原公園の滑り台)。
これも滑り台(西河原公園)。市内の公園の遊具が新しい(画一的な)ものに入れ替わっていく中、ここは個性的な遊具が残っていてうれしくなります。

そしてゴールへ

今年度もJR総持寺駅がゴールでした(ただし、私も含め多くの参加者はその後阪急総持寺駅までエクストラ巡検・・・)。JR総持寺駅では開業当初からアートプロジェクトを展開しており、昨年度とは異なるアート作品が展示されていました。

JR総持寺駅。2018年3月開業なのでまだまだ新しい。
現在のテーマは「イメージの扉」。
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Instagram#茨木巡検2019

#茨木巡検 シリーズ5。安威川・茨木川合流の碑。
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午前中に学外巡検を終え、午後は子供たちのサイクリングに付き合う。
#茨木巡検 番外編
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