「教育課題探究実習(隠岐実習)」を実施しました:第4日目

実習も後半へ。第4日目は「島前へ日帰りで行くの巻」です。(こちらも読みたい:プロローグ第1日目第2日目第3日目

朝、西郷港フェリーターミナルへ。各自乗船券を購入し、8:30発のフェリーしらしまに乗り込みます。その前に・・・

往復乗船券を手に記念撮影。(どんだけ記念撮影してるのか問題)

この日の朝は雨は降らず、風も穏やかだったので、フェリー内ではあまり揺れは感じませんでした。降りる際、「ぐっすり眠れて体調が良い」と言った学生も・・・。10:05、定刻通り別府港に到着。

そうです、この日の目的地は島前地域の西ノ島町でした。フェリーターミナルで出迎えていただき、雨の中(雨男の実力発揮?)、西ノ島小・中学校へ向かいました。控室に入ったら、驚きの光景が!

これはうれしい。みんな良い笑顔(&にやけ顔)です。

校長先生にご挨拶いただいた後、いよいよ教室へ。今回、学校と西ノ島町教育委員会のご協力により、中学1~3年生を対象に授業を実践する機会をいただいたのです。3時間目は、4人ずつに分かれ、1年生クラスと2年生クラスでの授業です。事前に大まかな授業案をいただいており、その時間枠の中で自分たちで企画した授業を行うということになっていました。傍からは、授業準備にやや苦戦していたようにも見えましたが、さあ、どうなるか?

授業冒頭はアイスブレイクの時間。1年生のほうは担任の先生にやっていただきましたが、2年生のほうは学生が担当しました。

今回最年少のTさんが奮闘中(大阪弁で)。

アイスブレイクの後は、学生からのプレゼンを含んだ座談会。いくつかのグループに分かれ、学生がそれぞれ用意したプレゼンボードを話のタネに、生徒たちとの交流を図りました(5分ごとにメンバー入れ替え)。あっという間に時間は過ぎ、振り返りシートを書く時間に。最後に、生徒の一人からお礼の言葉をもらって、3時間目は終了しました。

2年生クラスでの座談会の様子。

4時間目は3年生クラス。こちらは8名全員での参加です。内容は3時間目とほぼ同じで、アイスブレイク→座談会→振り返りの流れ。こちらも最後に生徒会長(!)からお礼の言葉をもらいました。

3年生クラスのアイスブレイクはHさんが担当。ちょっと苦戦中?
3年生クラスでの座談会の様子。八つ切画用紙に書いたプレゼンボード(現地制作)を使いながらコミュニケーションを図っています。

4時間目の後は・・・給食! とてもありがたいことに、今回、生徒たちと一緒に給食を食べる機会までいただきました。そして給食の後は、昼休み! 学生たちは時間ギリギリまで生徒たちとの交流を深めました。

昼休み、体育館で遊ぶ中学生と学生たち。

名残惜しいですが、昼休みが終わり、学校を出発する時間になりました。今回参加した学生は、何名かは塾講師の経験はあるものの、実際の学校で授業を行う経験はこれまでほとんどなかったと思います。中学生たちはとても協力的で、大学生の話を熱心に聞いてくれました。教育者を目指す学生にとって、今回の学校訪問・授業実践は貴重な経験になりました。ありがとうございました。

午後は、隠岐ユネスコ世界ジオパークについて学ぶことを目的に、教育委員会教育課長のYさんと教育魅力化コーディネーターのKさんに国賀海岸をご案内いただきました。青い空、青い海! ではありませんでしたが、雄大な自然を体感し、悠然と草をはむ牛や馬の姿を間近に見ることができました。いつか摩天崖をゆっくり歩きたいなあ。

国賀海岸と通天橋を背景に記念撮影。

西ノ島町での最後の目的地は、コミュニティ図書館「いかあ屋」です。新しく、そして、中身がすばらしい図書館です。波江は今年3月に初めて訪れた際に感銘を受け、ぜひ学生たちにも行ってほしいと思っていたのでした。

図書館に到着後、まずはKさんから西ノ島町の教育魅力化事業について簡潔にご説明いただきました(詳しくは翌日の懇親会にて、ということで)。その後は、バスの時間まで図書館内で思い思いに過ごしました。

島前地域間における「教育魅力化事業」の相違(特に海士町との違い)や、西ノ島町が取り組む「しまっこ留学」などについてご説明いただきました。
空間としてすばらしいです。
最後もやっぱり記念撮影。

町営バスに乗って別府港フェリーターミナルへ。17:15発のフェリーしらしまに乗船です。天気は良くなってきていたので、デッキに出て、次第に離れていく西ノ島をしばし眺めていました。日帰りで島前に行くリスク(フェリーが欠航になった時点で「すべてがPになる」)はもちろんわかっていましたが、無事に計画を実現できて安堵しました。あらためて、西ノ島町でお世話になった方々にお礼申し上げます。

さようなら、また来るよ。
何かのポーズ(何かは忘れた)。

18:30に西郷港に到着し、夕食を食べ、この日もしっかりミーティング。実習中のミーティングは、後半になるにつれてどんどん長くなることを再確認しました(ハンダイジンチリのときに経験済み)。では、今回はこれまで。