隠岐実習2025~6日目(8/29)&振り返り~

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隠岐実習2025もいよいよ最終日。これまでと同様、最終日は自由行動としたので、学生たちの写真はまったくありません(笑)。あまり遠出はせず、パン屋&カフェめぐりをしたりお土産を買ったりしていたようです。

私はというと、ある事情により隠岐高校と都万中学校に行く必要が生じ、タクシーでぐるっと回ってきました(しかも、それぞれの滞在時間は1分程度💦)。そんなこんなでバタバタしているうちに集合時刻が来てしまいました。

私の昼食(オススメのパン屋さんです!)

13時になり、そろそろ空港へ行く時間です。ホテルを出発する前に、最後の集合写真を撮影。今回も大変お世話になり、ありがとうございました!

良い笑顔!

14時過ぎ、定刻どおり(少し早め?)に私たちを乗せたJAL機は隠岐世界ジオパーク空港を離陸。45分ほどの順調なフライトで伊丹空港に到着。スーツケースを受け取ってから諸連絡を行い、15時過ぎに解散となりました。

離陸直後(今回は西向きに離陸でした)

ここからは、隠岐実習2025の振り返りです。といっても、昨年の振り返りはちょっと重すぎた気がするので、軽い感じでいきましょう。

まず、これまでの6回の隠岐実習を通しておそらく初めてと思われる快挙のご報告。毎日、全員朝食に来た!・・・・・・私ひとりで食べたときもあったことを思い返すと感慨もひとしおです(大げさ)。

今回はうれしいサプライズも何度かありました。新聞の取材を受けたのもそうですし、夏祭りの会場で都万小学校前校長のH先生などから声をかけていただいたり、スーパーで買物をしている最中、肩をたたかれ振り向くとなべさんがいたり、夕食のお店で知り合いの方とばったり会い、全員分の飲み物をありがたくいただいてしまったり、ホテルに向かって真っ暗な道を歩いているとき突然声をかけられ、「誰だ?!」と思ったら昨年までずっと隠岐実習のコーディネートをしてくれたFさんだったり・・・・・・。人のつながりを感じる場面が例年以上に多かった気がします。

昨年度末の人事異動により、これまでお世話になってきた方々の多くが島外に転出されたり他部署に移られたりしました。そのため今回は新たな出会いも多かったと思います。「カンセイガクインダイガクの隠岐実習???」と戸惑われた方もいたかと思いますが、あたたかく受け入れてくださり、多大なご協力をいただきました。ほんとうにありがたいことだと思います。

さて、5日目のレポートで、「座談会」の中で語られた言葉が今も心に残っていると書きました。学生たちが率直に語ったことについて、アンサーとまではいきませんが、私が感じたことを少しだけ書いておこうと思います。

隠岐実習全体を振り返る中で、ある学生は「手応えがなかった」「苦しかった」と語り、それに呼応してなのか、他の学生たちも口々に「苦しかった」と発言しました。正直に告白すると、それを聞いて私は内心動揺しました。もちろん、学生たちは実習に対する不満を表明したわけではありません。実習のさまざまな活動を通じて感じていた個人的感情が率直に吐露されたのだと理解しています。

なぜ私は動揺してしまったのか。それは、大学教員としての私がいつの間にか、「隠岐実習への参加を通じて学生は大いに学び、充実感・達成感を得る」と思い込んで(思い上がって)しまっていたからだと考えます。まったく恥ずかしい話で、反省しなければなりません。気づかせてくれた学生たちに感謝です。

また、その後も考え続ける中で、「苦しかった」という感覚は、実はこの隠岐実習、正式にいえば「教育課題探究実習(隠岐)」が目指すべきところではないか、と思い至るようになりました。今回発せられた「苦しい」という言葉にはいくつかのニュアンスが含まれていたかと思いますが、「探究したからこそ苦しい」という面もあったのではないかと考えます。

とはいえ、「教育課題探究実習が目指す境地は「苦しい」である」などと言ってしまうと参加する学生が誰もいなくなってしまうので、実習プログラムの満足度との兼ね合いは難しいところですが・・・・・・。

こんなとりとめもない思考の背景には、私と学生たちとの間に、「探究」に対するイメージや考え方のギャップがあると感じたことがあります(2日目のレポートも参照)。今回の実習で私自身が得た気づきや学びをもとに、「探究」とは何なのか、「探究」の意義はどこにあるのかをさらに深く考察し、今後の隠岐実習に生かしていきたいと思います。

最後になりましたが、今回も実に多くの方々にご協力・ご支援いただき、隠岐実習を無事終えることができました。あらためて心より感謝申し上げます。報告書が完成しましたら、また送付させていただきます。今後も何かとお世話になると思いますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

最後の最後に、隠岐実習2025のメンバーにもThanks! ・・・・・・いえ、ちゃんと伝えないといけないですね。5月の顔合わせから長い長い時間をかけて一緒に隠岐実習をつくり上げることができ、とてもうれしく思っています。ほんとうにありがとうございました!(でも、これで終わりではないので、もう少し頑張りましょう。引き続き、よろしくお願いします🙇‍♂️)