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隠岐実習2025~3日目(8/26)~

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実習3日目は島前DAY! 新型コロナの影響で日程短縮となった隠岐実習2021を除き、毎回島前に行っていますね。

8時30分発のフェリーしらしまに乗って西郷港を出港! 写真ではどんよりしていますが、基本的には良い天気で波も穏やか。ただ、風がかなり強く(それなりの速度で航行しているので当然ですが)、私は西郷岬灯台(イチオシスポットの1つ!)を通過したあたりで船内に戻りました・・・。学生の何人かはずっと外にいたようです。

髪型が乱れている写真を使ってしまいすみません🙇‍♂️

定刻どおり9時40分に海士町の菱浦港に到着。そこから5分ほど歩き、今年も隠岐國学習センターにやって来ました。今回はいつもと違う向きで記念撮影。学生たちが立っている坂道を上っていくと隠岐島前高校に着きます。

古民家改修部分を背景に

今回も竹内センター長にご対応いただきました。建物内部を見学しつつ用意されたスペースに入り、10時ごろからレクチャー&ディスカッションの開始です。まずは竹内さんから、アイスブレイクも交えつつ隠岐國学習センターや島前地域の教育魅力化についてご説明いただきました。

竹内さんによるレクチャー

少し時を遡ると、私は7月22日に隠岐國学習センターを訪問し竹内さんと打ち合わせを行いました。今回の機会(隠岐実習での訪問)を、一方的に教わったり予定調和的な質疑応答に終始したりではなく、双方向的で刺激的な時間にしたいという思いを伝えたところ、共感していただき、当日はあれもこれもではなく、いくつかのテーマをもってディスカッションをしましょう、という話になりました。

その話を持ち帰り、学生たちには「隠岐國学習センター訪問の目的は何か、訪問を通じて何を学び何を得たいのか」を明確化(言語化)するよう求めました。提出された回答を竹内さんとも共有し、当日はそれをもとにディスカッションが進められました。

大まかな流れとしては、「公教育のあり方」、「公教育と公営塾の関係性」(隠岐國学習センターは公設民営に近い)、「子どもの興味関心や自発性を活かす教育、自律的な学習者」といったテーマで議論が行われ、そこから展開して「公教育における「探究」の是非」にも話が及びました。2日目のレポートの中で、「探究」に対する考え方に関して私と学生の間にギャップがあると書きましたが、それはこのディスカッションを通じて感じたことです。学生たちの発言が止まらなかったため私は静観していましたが、もっと時間があればこのテーマで議論を深めたいと思えた時間でした。

「探究」に対する率直な思いを語る学生

11時半にディスカッション終了。正直なところ、ぜんぜん時間が足らず消化不良な感じ・・・。ともあれ、他団体(東京の某高校の研修旅行)と重なり忙しい状況の中で私たちの実習を受け入れてくださったことに感謝し、学習センターをあとにしました。

昼食後(今年も限定10食のアレを堪能!)、フェリーどうぜんで隣の西ノ島町へ。予約していたジャンボタクシーに乗って別府港を出発し、10分ほどで西ノ島町立西ノ島中学校に到着。さあ、今回の隠岐実習「1回目」の授業実践です。

隠岐実習ファン(?)の方は「あれ?」と思ったかもしれません。あるいは、「おお、久しぶりに!」と思った人もいるかも(相当古参のファン)。隠岐実習での授業実践といえば都万中学校ですが、昨年度まで都万中の教頭だったN先生が今年度から西ノ島中の校長に着任され、授業実践をお願いしたらご快諾いただいた、というのが今回の経緯です(もちろん、前提には「授業実践をたくさんしたい」という学生たちの希望があります)。西ノ島中で授業をするのは第1回の隠岐実習(2019年)以来ですね。

今回の授業は3年生16名が対象であり、学校側からは事前に「中学3年のときに何を考えていたか、何を考えるとよいか、話してほしい」「広い意味でのキャリアを考えるような時間にしてほしい」というご要望をいただいていました。準備の取りかかりは早く、授業の骨格は7月下旬にはある程度固まっていたのですが、そこから話し合いや準備作業が停滞してしまい、結局は実習直前までバタバタすることになりました。また、通しのリハをしないまま本番に臨むというのも不安材料です。

授業開始!

14時40分(6校時)になり、授業開始です。上記のオーダーもふまえ学生たちが考えた授業は「描こう!10年後のわたし~すごろくでつくる未来設計図~」。簡単に説明すると、中学生から始まり25歳をゴールとするオリジナルのすごろくを使い、サイコロを振って止まったマス目のテーマについて話す(話し合いする)、という内容です。互いに緊張して重苦しい空気になるのでは、というのは杞憂で、大学生がうまくリードしながら和やかな雰囲気ですごろくが展開していきました。

開始直後からあちこちで笑い声が上がります
今回用意したすごろく
中学生と大学生の語り合い

残り15分のところですごろくを止め、ワークシートを用いての振り返りの時間を設けました。すごろくを通じて話したこと、考えたことを言語化することは大事なことですが、短時間で書くのは難しかったかもしれません。最後は学生が一人ずつメッセージを述べて授業を終えました。

ワークシートに記入中
授業に込めた思いなどを語りました

授業の反省点は多々あったと思います(当日夜のミーティングで伝えました)。また、授業をやってみての手応えや感想も人それぞれであったことでしょう(後日その一端を知ることになり、それが波江の心に残っています)。大事なのは、やったことを振り返り、それをさらに突き詰め探究していくことではないかと思います。

15時50分ごろに学校を出発し、さあ、あとは観光・・・じゃなくて、隠岐ユネスコ世界ジオパークを体感的に学ぶアクティビティです。向かった先は、の前に・・・・・・途中で出会う馬! 牛!

タクシーの車内から

ワーワー騒いでいるうちに、摩天崖展望所に到着。では、写真でお楽しみください!

ばっちりポーズをとる3人組と、風に翻弄される4人組
外海に面した断崖絶壁とカルデラによって形成された内海(左奥)
今年は多くの馬たちや牛たちに出会えました

17時15分、私たちを乗せたフェリーしらしまは別府港を出港。1時間15分の航行で西郷港に戻ってきました。まだまだ暑いですが日の入り時刻は確実に早くなっており、うっすら夕焼けの港周辺です。今回も島前DAYを無事終えることができました。ということで、4日目に続きます。

隠岐実習2025~2日目(8/25)~

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いきなり夏祭りからスタートした隠岐実習2025。この日からウィークデイということで、学校や行政機関などへの訪問が始まります。

この日最初の訪問先は隠岐教育事務所。ホテルからは徒歩25分ほど(波江基準)。西郷湾を眺めながら歩いて行こうかなと思っていましたが(学生たちにとってはちょうどよいフィールドワークになる)、近年の猛暑は隠岐も例外ではなく、朝8時台でもかなり暑い・・・。無理をせずホテルの車で送ってもらうことにしました。

隠岐教育事務所のある島根県隠岐合同庁舎に到着。合庁(と地域の方々は言います)は西郷湾に面しており、赤い西郷大橋がよく見えます。

西郷大橋を背景に(写真はクリックすると大きく表示されます)

9時半から調査開始。所長のYさんと指導主事(調整幹)のSさんにご対応いただきました。Yさんは昨年度まで有木小学校の校長でした(ちなみに、昨年度まで所長だったKさんが今年度から有木小学校の校長に)。

Yさん(右)とSさん(左)

島根県教育庁は県内に5つの事務所を設置しており、隠岐教育事務所はその1つです。隠岐4町村(隠岐の島町・海士町・西ノ島町・知夫村)を管轄しており、教育事務を担ったり、各町村に指導主事を派遣して学校や教員を支援したりしている組織です。

事前にお送りした質問リストをもとに質疑応答が進められました。実質的に初めての調査ということでガチガチに堅い雰囲気になるかなと予想していましたが、追加の質問もたくさん出て良い雰囲気。教員人事や少人数教育、子どもたちの島外進学など、隠岐の教育に関する幅広いお話を伺うことができ、さらには隠岐の地域性にも話が及びました。ここで教えていただいたことは、その後の実習におけるさまざまな場面や体験とリンクしていったのではないかと思います。

和やかな雰囲気

11時に調査終了。そこから10分ほど歩き隠岐自然館へ。ユネスコの世界ジオパークに認定されている隠岐地域の「大地の成り立ち」・「独自の生態系」・「人の営み」について視覚的に学べる施設です。基本的に自由見学とし、1時間弱、展示を見たりオキサンショウウオとおしゃべりしたりしました。ぬめたろうたちは今年も元気(?)でした。

オキサンショウウオとの対話
毎年恒例の構図

昼食後、坂を上って島根県立隠岐高等学校へ。毎年来ていますね(波江は隠岐実習以外でも)。今年もお世話になります。今年度着任されたA校長先生にご挨拶してから図書室へ移動し、まずは先生方とのセッションです。当日はW先生、T先生、M先生にご協力いただきました。

W先生(中央)とM先生(右奥)

W先生の気合が入った資料をもとに隠岐高校の概要や教育研究部が主に担当する教育活動や事業等(隠岐ジオパーク研究、地域みらい留学、「越境」的な学び、DXなど)についてご説明いただき、その後質疑応答や意見交換が行われました。隠岐ジオパーク研究や探究学習については後ほど言及するとして、ふだんから高校生と接している先生方から語られる生徒像や生徒一人ひとりとのかかわり方は大変興味深かったですし(大学教員とはやっぱり違うな~)、離島の高校で働くことについてのリアルな声を聞けたのも良かったです。

T先生を中心に質疑応答・意見交換

14時過ぎから始まった先生方とのセッションは2時間を超え、放課後が近づいてきました。16時半からは生徒たちとのセッションです。今回は、10月の関西研修旅行で関西学院大学西宮聖和キャンパスに来て隠岐ジオパーク研究の成果を発表する予定の5チーム、20名ほどの生徒が来てくれました(10月7日に開催予定の隠岐ジオパーク研究発表会については近日中に告知予定)。

5グループに分かれて生徒たちとのセッション開始

前半は隠岐ジオパーク研究に関するディスカッション。高校生はPCに発表資料等を表示しながら現時点までの成果を話し、それに対し大学生が質問や助言をするという形で進められました。大学生は担当するチームの発表資料や動画(7/9実施の中間発表のときのもの)を事前に見ていたため、初対面どうしでありがちな表面的な意見交換ではなく、もう少し踏み込んだディスカッションができていたのではないかと思います。

大学生の話に聞き入る高校生たち

1時間ほど経過したところでいったん打ち切り、後半はフリートークセッション。高校生活、探究学習のホンネ、進路、大学、聖和キャンパス(がメインキャンパスと比べていかに恵まれていないか)、島の暮らしや遊びなど、話題は多岐にわたり、和やかで楽しい雰囲気でした。10月にまたお会いできるのが楽しみです。

撮影協力、ありがとうございます!
あっという間の2時間

18時半になり、生徒は下校する時間です。学校祭(尼寺原祭)直前ということで学校に残っていた生徒も多く、続々と帰宅していきます。そのような忙しいときに私たちの実習にご協力いただき、ありがとうございました!

今回は下校時に記念撮影(パート1)
記念撮影パート2(2日目おつかれさまでした!)

さて、今回の隠岐高校訪問でも実に多くのことを学びましたが、その中でも軸となるのはやはり隠岐ジオパーク研究です。あらためて説明すると、隠岐ジオパーク研究とは、隠岐高校の「総合的な探究の時間」の中で1・2年生が取り組む地域課題解決型の探究学習活動です。翌日以降の実習活動の中でも、隠岐ジオパーク研究や探究学習自体について言及があったり考えたりする場面があり、そこで隠岐実習メンバーが隠岐ジオパーク研究や「探究」についてどのように考えているか、隠岐高校での先生方や生徒たちの話をどう受け止めたか、そこから何を感じたか、を知ることができました。ある程度は想定内でしたが、私(や隠岐高校の先生方)と大学生(や高校生)との間に少なからずギャップもあることに気づき、そのことについて今なお考え続けています。そのギャップの原因としては、説明不足(コミュニケーション不足)による誤解もあれば、それでは片づけられない本質的な食い違いもあると感じていますが、まだぜんぜん整理できていないため、別の機会にまたあらためて書き記したいと思います。

この日のお昼や夜ごはんのときにちょっとした(うれしい)ビックリがありましたが、長くなりましたのでまた後ほど。3日目のレポートに続きます。

隠岐実習2025~1日目(8/24)~

(隠岐実習2025シリーズの目次はこちら

8月24日(日)、ついに隠岐実習2025の初日です!集合時刻の11時に全員集まりひと安心。遅刻する不届き者がいたのも遠い昔の話です(今ごろ蒸し返すか)。

大阪大学人文地理学教室のみなさんも同日程で隠岐での地域調査(目的や行き先はぜんぜん違う)ということで、搭乗エリアでなぜか横一列で向かい合って挨拶。

フライトはとても順調で、13時10分ごろに隠岐世界ジオパーク空港に到着。今回の隠岐実習参加者はこちらの7名(履修者6名+LA1名)!

(写真はクリックすると大きく表示されます)

隠岐も暑い!

これまで初日は散歩したり隠岐自然館を見学したりとゆっくりめのスタートでしたが、今回はいきなりヤマ場が来ます。ということで、休憩もそこそこに、ホテルのロビーで仕上げの作業と最終打ち合わせです。

何やら細々としたものがたくさん

ホテルを出発し、16時ごろに有木小学校に到着。そう、この日は有木地区の夏祭り。昨年に引き続き、今年も出店させていただけるということで、まずは校長先生や教頭先生、PTAの方々にお礼のご挨拶。その後さっそく出店準備です。

お店の準備完了!
今回の景品たち

今回は魚釣りクイズとうちわづくりの2本立てです。魚釣りと書いてしまいましたが、実際には獲物は2種類あり、魚類を釣ると雑学クイズ、地域(11道府県)を釣るとご当地クイズに答えることになっています。クイズに答えられたら景品がもらえます。魚釣りの獲物や道具、景品はすべて学生たちが手作りしました(波江も某県の制作を担当)。

どこでしょう?

そして、希望する子にはうちわ(白無地か黒無地のどちらか1つ)を渡し、ペンや色鉛筆、ステッカーなどで自由にデコレーションできるようにしました。景品にはプラ板で作ったアクセサリー(ひも付き)もあり、うちわに取り付けることもできます。

17時から体育館でオープニング。今年も子どもたちが銭太鼓を披露してくれました。

上手!

いよいよ夏祭りスタート。さっそく多くの子どもたちや親子が続々と来てくれます。学生たちは休むヒマがないぐらいでした(といいつつ、うまく調整して他のお店に出向き、夏祭りを満喫していました)。

受付でルールの説明
釣った獲物に対応するクイズに答えます
何度も来てくれる子は魚釣りがどんどん上達
うちわは黒が人気
自分たちも夏祭りを満喫
終盤でも大盛況!

今回の出店内容は、子どもたちだけでなく先生方や地域の方々にも大好評でした。隠岐実習の一環として夏祭りでお店を出すねらい・目的は十分達成されたのではないでしょうか。反省点としては、用意したクイズが子どもたちにはちょっと難しすぎましたね・・・(たとえば、Q:島根県の面積は北海道の何分の1? 選択肢:①10分の1、②12分の1、③15分の1)

ところで、夏祭りが始まってすぐ、私は山陰中央新報社の方から声をかけられ取材を受けました。また、学生の1人もインタビューを受けたようです。記事にしていただけるとのことで楽しみにしていたところ(ホテルでは毎日新聞を確認していました)、9月1日の紙面に記事が掲載されました。山陰中央新報デジタルでも読むことができます(「隠岐諸島で養う教育観 関学大生7人が現場実習」、要会員登録)。素敵な記事にしていただき、ありがとうございました。

大学に新聞をお届けいただきました

気がつけば19時近く、もうすぐ夏祭りも終わり・・・と思いきや、今年は最後に手持ち花火をするということで、子どもたちはグラウンドへ。PTAの方から注意事項が伝えられた後、1本ずつ花火が手渡されました。ご厚意で大学生も花火をいただけることに。薄暗くなり始めたグラウンドに花火の光と歓声が広がり、今年の夏祭りはフィナーレを迎えました。

夏の夜と花火のコントラスト
大学生も楽しそう

実習初日のレポートはここまで。2日目(8/25)に続きます。

隠岐実習2025~目次とプロローグ~

8月24日(日)~29日(金)に、6回目となる隠岐実習を実施しました。これから7回に分けてレポートを掲載していきたいと思います。隠岐実習2025レポートの目次は下記のとおりです。

ちなみに、過去の隠岐実習レポートは、20192021202220232024から読むことができます。

さて、今回の隠岐実習も充実してめっちゃ楽しかったですが、いきなり初日のレポートから入るのではなく、行くまでのことを少し書いておきたいと思いました。・・・もったいぶってるんじゃないですよ。反省も含め、準備はやっぱり大切ということで。

今回もkwic配信、ポスター掲示、SNS上での発信、履修説明会開催などいろいろやって科目の周知に努めましたが、履修者募集にはとにかく苦戦しました。「隠岐実習ももう潮時かな・・・」と思ったのも事実です。6回目にして初めて追加募集を行い、なんとか6名集まってほっとしました。

隠岐実習は、正式には「教育課題探究実習(隠岐地域における課題探究と教育実践)」といいます。今回もいろんな人に勘違いされましたが、これは「ゼミ」ではなく、毎回履修者を募集する科目であり、学生はけっして安くはない参加費を払って履修する実習であることをあらためて強調しておきたいと思います。

ただ、科目的にはけっこう恵まれていて、必要経費は大学の「グローバルチャレンジ推進費」から支出されています(このあたりの詳細は今年度中に刊行予定の報告書を参照)。また、ラーニング・アシスタント(LA)をつけることもでき、今年度は昨年度の実習経験者であるSさんとSさんが事前ミーティングのサポートなどを担当してくれました。このうちSさんは(どっちや)現地実習にも同行しました。

履修説明会(4/11)で話すSさんとSさん

今年度は履修者募集の段階から「教育課題の探究」という科目の原点に立ち返ることをテーマとしました。現地実習を終えた今、それは間違いではなかった確信しています。ただし、「教育課題の探究」とはそもそもどういうことで、何を目指すのかをさらに突き詰める(理論的にも実践的にも)必要があるとも感じています。

5月7日(水)の昼休みに第1回ミーティング(顔合わせ)を実施し、その後8月下旬まで、計16回のミーティングを重ねました。計算してみると、総時間はなんと37時間以上(2,245分)💦けっしてダラダラやっていたわけではなく、例年以上に事前準備がしっかりできているという実感はありました。しかし、これだけやっても出発直前や現地に行ってからバタバタした部分はありましたので、なかなか難しいですね・・・。また、毎度のことながら、全員のスケジュールがまったく合わないのも悩ましいところでした。

ここでインスタアカウントを紹介(私のじゃないです)。

ぜひフォローを!

名前は少し(?)風変わりですが、先ほど紹介したSさんとSさんが立ち上げた隠岐実習2025のアカウントです。単なる記録ではなく、履修学生とともに事前ミーティング(S.I.さんについては現地実習も)に参加して感じたことや、LAという立場でかかわることの難しさなども率直に記されています。ぜひご覧いただければと思います。

しかし、大学の一教員としては、ミーティング時間の多さは反省しないといけないですね。というのも、2,245分というのは、1科目に必要とされる授業時間1,350分を大幅に超えてしまっているからです😓もちろん、各学生は毎回参加できたわけではなく、実参加時間数はもう少し少ないはずですが。科目のコンセプト的にどうしても時間がかかってしまうのはやむを得ないのですが、事前学習・事前準備の進め方は見直さないといけないと思います(と毎回反省している気がします)。

そんなこんなで8月に入ってからの追い込み準備を経て、実習初日を迎えました。今回の実習は初日からフルスロットルだったのですが、その様子は次回レポートにて(9/8公開予定)。

徳島・淡路島にて地域調査・ゼミ合宿を実施しました(3年波江ゼミ)

2025年8月30日(土)・31日(日)の2日間、徳島および淡路島において3年ゼミ生が地域調査・ゼミ合宿を実施しました。(波江は前日の29日まで隠岐実習でした😅隠岐実習2025レポートは近日中に連載開始!)

なぜ地域調査を実施するのかについては、波江ゼミの概要や2023年度に実施した京都フィールドワークの報告書(PDF;表紙・目次・波江報告のみ)をご参照ください。

6月上旬に地域調査のフィールドが徳島に決定。3年ゼミ生14名は観光チーム、教育チーム、食チームに分かれて調査を実施することになりました。また、1日目は調査、2日目はレクがメインと考えて活動計画を検討した結果、2日目は主に淡路島で活動することに。

調査先の選定、調査内容の検討、アポ取り、依頼書の作成・送付、行動計画の作成、宿などの予約は、すべてゼミ生が主体的に進めていきました。出発一週間前には内容とスケジュールがほぼ確定し(すばらしい!)、当日を迎えました。

1日目(8/30)

残念ながら1名が体調不良のため不参加となりましたが、13名は予定どおり10時30分にJR徳島駅に集合しました。簡単な打ち合わせの後、さっそくチームに分かれて調査開始。各チームの調査内容や成果については今年度中に刊行予定の報告書において詳しく報告しますので、ここでは当日撮影した写真をメインに掲載します。(1日目の集合写真を撮り忘れたのは痛恨のミス)

なお、波江は教育チーム→食チーム→観光チームの順に巡回し、それぞれの調査に同行しました。そのため、同行できなかった部分の写真はありません。分身の術が使えるとよいのですが・・・。

(以下、写真はクリックすると大きく表示されます)

教育チームの調査

教育チームは、文部科学省職員のYさんと徳島県教員(現在は教育委員会に出向中)のKさんにご協力いただき、聞き取り調査を実施しました。場所は四国大学交流プラザ内のコミュニケーションスペース。Yさんは徳島県出身、関学教育学部卒業生ということで今回の調査が実現しました。(東京からわざわざありがとうございました!)調査終了後、午後のオルタナティブスクールの調査のため、教育チームのメンバーは鳴門市へと移動していきました。

観光チームが掲出したポスター

食チームとの合流まで時間があったので、午前中観光チームが訪問した徳島市広域観光案内ステーションを訪問することに。徳島を訪問した観光客を対象とするアンケート調査のために観光チームが作成したポスターが3箇所に掲出されていました。

食チームの調査

14時過ぎに食チームと合流。午前中、食チームは阿波食ミュージアムで調査を行っていました(こちらも同行したかった・・・)。スーパーマーケットでの実地調査に同行。私は2店舗めぐりましたが、徳島産の食材・商品のラインナップが大きく異なっていて驚きました。

スーパーを背景に記念撮影

引き続きスーパーの調査を行う食チームと別れ、次は観光チームと合流するために阿波おどり会館へ。メンバーは阿波おどり公演の観覧中(というか一緒に踊っていたらしい)だったのでしばし待機。公演が終わり出てきた学生たちをさっそく激写。

観光チームの調査(?)

16時発の眉山ロープウェイに乗って眉山山頂へ。徳島市中心部や吉野川、さらに淡路島まで見渡すことができました。

眉山山頂から

17時15分にJR徳島駅に再集合。お土産を購入した後、予約していたお店へ。全員で阿波尾鶏のコース料理を堪能しました。高速バスに乗って帰る日帰り組2名を見送り、徳島天然温泉あらたえの湯で希望者は入浴(宿のお風呂が狭いため)。21時過ぎに今回の宿である旅館鱗楼に入り、1日目は終了しました。

2日目(8/31)

朝、波江は朝食を買うために近くのコンビニへ(今回は素泊まり)。道すがら、お遍路の道標や大きな神社、お寺を見かけました。このあたりは旧国府町(1967年に徳島市に編入)なのですね。

第十六番札所の観音寺は宿から徒歩5分だったのか・・・

8時半ごろに宿を出発して淡路島を目指します。1時間ちょっとのドライブで最初の目的地である福良港に到着。10時、私たちを乗せたうずしおクルーズ船日本丸が出港!

多くの観光客が乗船
大鳴門橋の下をくぐります

この日は「小うず」の日でしたが、それでも何度も渦潮を見ることができました。あまり上手に撮れませんでしたが・・・。

うずしお!

11時半ごろに福良港を出発し、イオン南淡路店に寄って食材などを購入してから、淡路じゃのひれアウトドアリゾートへ。午後はここでたっぷりBBQです。(なお、焼くのと食べるのに必死で、美味しそうに食べているシーンの写真は1枚もありません💦)

超高速でヨーヨーをするNさん(?)
暑い!

そろそろ今回の地域調査・ゼミ合宿も終わりということで、後片づけをして17時少し前に出発。淡路島北端にある淡路ハイウェイオアシスでいったん休憩し、最後の記念撮影をしました。

明石海峡大橋を背景に

19時半ごろに三宮に到着し、解散。2日間の地域調査・ゼミ合宿は無事終了しました。ひとまずおつかれさまでした!今後は調査で得られた成果を整理・分析・考察し、地域調査報告書の作成に取り組んでいきます。

最後になりましたが、今回の地域調査・ゼミ合宿においては多くの方々に大変お世話になりました。ここに記して心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!