隠岐実習2024 DAY5(8/28)

DAY4からの続きです。この日は島前DAY。

ここまでのレポートではあまり言及してきませんでしたが、今回の実習は台風10号の動きがずっと気がかりでした。特にこの日は、島前に行けたとしても帰ってこれなかったら大変なことになるので、慎重な判断が求められました。台風の中心はかなり離れていましたが、隠岐周辺は東風がけっこう強く、前日の夜は気象情報等を参照しながらさまざまなシミュレーションを・・・・・・とカッコつけて書いてみましたが、実際には寝落ちしていました😅

まあ、離島ではなるようにしかならんのです。船が出なかったらそのとき考えればいいや、ぐらいのマインドだったのはたしかです。(いいのか、担当教員がそれで?!)

朝6時半、隠岐汽船のサイトをチェックすると「定期運航」の表示! 波もそれほど高くない! ということで、予定どおり島前行き決行です。

8時半、西郷港を出港!
レインボージェットが追い抜いていきます
断崖絶壁と西郷岬灯台(見えるかな?)

9時40分ごろ、海士町の菱浦港に到着。このあと午前中は、①お山の教室(森のようちえん)視察、②隠岐神社や後鳥羽院資料館などへの訪問(フィールドワーク)の2グループに分かれての活動。私は①に同行しました(なので②の報告や写真はありません)。

港からタクシーで移動し、10時少し前にお山の教室がある隠岐しぜんむらに到着。今回の視察は実習参加学生のKさんが希望したもので、視察申し込みなどはすべてKさんがやってくれました。

島を遊びこむ お山の教室の概要についてはウェブサイトで知ることができ、1年間の活動の様子がわかる動画も公開されています。当日は事務局長のOさんが迎えてくださり、ご挨拶もそこそこに、さっそく子どもたちの様子を見に行くことにしました。(以下、写真掲載の承諾はいただいており、写真にはぼかし処理を施しています)

野菜を育てている菜園で活動する子どもたち
森が丸ごと遊び場
竹をのこぎりで切る子どもたち(大人は基本見守るだけ)

私自身も初めての訪問であり、感銘を受けたことはいくつもあります。まず、「森のようちえん」というコンセプトが徹底されていること。森のそこらじゅうが遊び場、活動場所となっていることが見て取れました。また、毎週金曜日は地域におでかけすることになっているそうで、島が丸ごと遊び場、学びのフィールドともいえます。Oさんのお話を通じてそのねらいや思いについても知ることができました。教育的な観点と地域的な観点から追究していきたいテーマです。

Oさんからのレクチャー

また、子どもの自主性・主体性や想像力・創造力を大事にするということがよくいわれますが、その実践を垣間見ることができ、いろいろと考えさせられました。私自身は幼児教育が専門ではなく、自分の子どもも大きくなってしまいましたが(Oさんのお話を聞きながら子育て期を思い出して反省・・・)、子どもたちが身近にいる聖和キャンパスの一員として今回の学びを今後に活かしていきたいと思います。

あっという間に11時半になり、視察終了。Oさんをはじめとするお山の教室のみなさん、ありがとうございましたm(_ _)m (なお、隠岐しぜんむらのFacebookにて私たちの視察訪問を紹介していただきました!)

タクシーで港に戻り、フィールドワーク組と合流して昼食。さあ、ここから慌ただしい動きになっていきます。

12時55分、島前内航船のフェリーどうぜんに乗って隣の西ノ島町・別府港へ。(私が勘違いしていて危うく乗りそびれるところでした💦)タクシーに乗って向かった先は・・・

摩天崖!
青空じゃなくても絶景

いや~、そもそも島前に行けないかもと思っていただけに、望外の喜びです。いつかは崖の下まで歩くコースもチャレンジしたいですね(学生ついてこなさそう・・・)。しばし絶景を堪能し、次に向かったのは・・・

通天橋!
タクシーの運転手さん撮影(iPhoneの連写機能をその場でマスター👏)

さらに、廃校(旧黒木小学校)を利用して2023年3月にオープンしたあそびとくらしの店 海月堂へ。少子化が進む中で廃校が地域のコミュニティスペースになる好事例、といったことを学生たちが感じていたかどうかはともかく、個性的な店内でほっと一息です。

バタバタとお邪魔しました🙇

さて、15時30分発の島前内航船いそかぜに乗って再び海士町へ。菱浦港から少し歩き、今年も隠岐國学習センターを訪問しました。竹内センター長に出迎えていただき、まずは「土間」にて隠岐國学習センターや島前地域の教育魅力化について概要をご説明いただきました。

竹内センター長によるレクチャー

その後、学習センター内をご案内いただきながらさらにお話を伺いました。今年度から小・中学生を対象とした事業も本格的にスタートしており、昨年度の大人の島留学生インタビューでお会いしたSさんが主力として活躍されているとのこと。今回は短い滞在となりましたが、新たなチャレンジをし続ける島前地域の一片を感じ取ることができたのではないでしょうか。

ピザ窯の前で

まだまだ聞きたい話はありましたが、船に乗り遅れてはまずいので16時半過ぎに学習センターをあとにして港へ。そして、16時49分発のいそかぜで再び西ノ島町へ(笑)。そうです、今回はスケジュールの都合上、海士町と西ノ島町の間を行ったり来たりすることになったのでした。

無事17時15分発のフェリーしらしまに乗ることができ、島後(隠岐の島町)へと戻ります。疲れや船酔い対策のため、ほとんどの学生は出発早々に眠りに落ちていきました。18時半、西郷港に到着。この日は実質的な最終日の夜ということで、今回も(3年連続!)某店にてささやかな(?)打ち上げを行いました。

いよいよ次のレポートが最終回。(9月15日公開予定)