ResearchとProfileを更新

Research」に下記論文を追加しました。フリーアクセスです。隠岐の島町役場環境課へのヒアリング調査や隠岐の島町立小・中学校へのアンケート調査をもとに、ごみ教育の現状と改善点について分析・考察しました。

  • 波江彰彦(2021.12)「島根県隠岐の島町におけるごみ教育はどのように改善すべきか?―行政側の視点からの検討―」、『教育学論究』13、81-90頁。(査読なし)[PDF]

また、「Profile」の「社会活動」に隠岐の島町立都万中学校学校評議員を追加しました。リモートからが多くなると思いますが、学校の活動に注目し、私なりの視点でフィードバックができればと考えています。

アカデミックデイに参加しました(波江ゼミ活動報告)

2021年11月13日(土)、波江ゼミとして「アカデミックデイ」というイベントに参加しました。1か月半後のレポートになってしまいましたが(すみません・・・)、前後のことも含めて簡単に振り返っておきたいと思います。

まずはチラシをご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。

アカデミックデイのチラシ

アカデミックデイとは、2017年度に関西学院大学西宮聖和キャンパスで始まった子ども参加のワークショップイベント(子どもたちの学びのお祭り)です。今年度は、開催可否や実施形態をめぐって二転三転しましたが、11月に対面開催することができました(3月にも開催予定)。

ゼミ始動時の作戦会議の中で、大学祭で企画(あるいは模擬店)をやりたいという意見が出され、いろいろ巡り巡った末、今回のアカデミックデイに参加することになったのでした。

10月頃から準備を本格化し、11月9日(火)のゼミの時間に会場のリプラ1Fメインステージを使ってリハーサルを行いました。結果的にかなりタイトなスケジュールになってしまいましたが(今回の大きな反省点)、なんとか形になり、開催当日を迎えました。

企画タイトルは「ごみの呼吸~再生の型~」。そう、あの大人気マンガから発想を得ています。このタイトル、チラシの紹介文、そして企画内容は、コアメンバーのWさん・Tさん・Mさんを中心にゼミ生が考えました。

では、写真とともに当日の様子を振り返りましょう。ワークショップは13時30分からの回と15時30分からの回の2回実施しました(写真は両方からピックアップしています)。

会場の様子

開始前です。早めに来た子どもたちは、用意していたおもちゃ(おもちゃとえほんのへやから貸していただきました)で遊んでいました。

オープニングの様子

ワークショップ開始。ごみ柱のかたけんじろう(右)とペト柱のねもいつ(左)が進行役です。2人が着ている法被は、色違いの既製品にビニールテープを貼って加工しました(後半にも別の2バージョンが登場します)。

自己紹介の時間

同じグループになった子どもたちと大学生のお兄さんお姉さんが、お互いに自己紹介をしています。

アイスブレイク

自己紹介が終わったところで、アイスブレイク。どんな内容なのかな?

カードゲームの説明

さあ、いよいよメインであるカードゲームの説明です。このカードゲームは一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンが販売しているごみゼロゲームからヒントを得て考案したものです。カードも手作りしました(聖和キャンパス事務室の皆様にもご協力いただきましたm(_ _)m )。

大学生と一緒に考え中

このゲームでは、出されたお題(ごみ)について、自分たちならどうするかを考えます。たとえば、お菓子の空箱をペン立てに「リメイク」することを考えたなら、「リメイク」のカードを提示して自分たちのアイディアを発表します。それがみんなに認められたら、「リメイク」カードに書かれているポイントをゲットすることができます。他に「リユース」「リサイクル」などのカードもあり、ポイントはそれぞれ異なります。最終的に、最も多くのポイントを得たグループが優勝です。

「リメイク」「リサイクル」といった言葉は未就学児~小学校低学年の子どもたちにとっては難しいので、それをいかに子どもたちにもわかる表現にし、カードデザインに反映させるかが、今回の準備の大きなポイントでした。

発表の様子

中にはとてもよく考えられたアイディアもあって感心しました。また、子どもたちはゲームの趣旨をよく理解していて、他のグループとは違うカードを提示し、少しでも多くのポイントをゲットしようと頑張っていました。

結果発表

3巡したところでゲームは終了。両方の回とも僅差の争いでした。

クイズとまとめ

これで終わりと思いきや、進行役の2人とは違う法被を着た2人が登場。3Rに関するクイズを2問出しました。2問目は引っかけ問題(?)だったので、答えが発表されると盛り上がっていました。最後に、今回のワークショップを通して考えてほしいことを子どもたちに伝えました。

伝令!伝令!

伝令役のTさんカラスによる「一件落着!」をもって、約1時間のワークショップは終了!

リフレクション

2回のワークショップ終了後、リフレクション(振り返り)を行い、「うまくできたこと、うまくできなかったこと」、「今回の活動をどう活かしたいか?」、「今後、身につけたいことは何か?」といったテーマについて考え、またお互いの考えを共有しました。

アカデミックデイ報告会

ついでに、12月7日(火)の昼休み(12:50~13:10)に実施したアカデミックデイ報告会の様子も紹介します。リプラでの発表をZoomでも同時配信し、多くの方々に聞いていただきました。

リプラでの発表の様子
Zoomでの同時配信

隠岐実習2021~長いプロローグ~

いよいよ明日から4日間(11月4日(木)~7日(日))、2021年度「教育課題探究実習(隠岐)」の現地実習を実施します。ここまでこぎつけるまでにいろいろありました・・・。以下、備忘録も兼ねて、現地実習実施までのいきさつを記しておきます。

「教育課題探究実習(隠岐)」(以下、「隠岐実習」といいます)は、2019年度にハンズオン・ラーニング・プログラムの教育学部独自科目として新設したものです(2019年度は科目名に(隠岐)はなし)。2019年度は8名の学生が参加し、2019年8月26日(月)~31日(土)の6日間、現地実習を行いました(詳細は隠岐実習2019を参照)。2020年度は新型コロナの影響を受け、不開講となりました。

履修ガイダンス・履修者決定

今年度開始時点でも新型コロナによる活動制限は続いていましたが、やや見切り発車的に今年度は開講すると決め、5月に履修ガイダンスを開催しました。その結果、10名の学生が履修してくれました。全員教育科学コースで、2年生が2名、3年生が8名です。なお、波江ゼミ生が7割を占めています(^^;)

事前学習・ミーティング

5月31日(月)に第1回のミーティングを実施しました。なかなか全員の予定が合わないのですが(2年前もそうでした)、春学期は唯一火曜4限が全員空きコマであることがわかり、6月中旬以降、ほぼ毎週ミーティングを行いました(下記参照)。2年前のメンバーも、ラーニング・アシスタントとして、あるいは特別ゲストとしてミーティングに参加してくれました。

  • 第1回:5月31日(月)13:30~15:00@203教室
  • 第2回:6月15日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第3回:6月22日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第4回:6月29日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第5回:7月6日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第6回:7月13日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第7回:7月20日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第8回:7月29日(木)9:00~12:00@203教室
第3回(6/22)のミーティングの様子
第5回(7/6)のミーティングの様子

実習受け入れ依頼

7月の16日(金)・17日(土)と26日(月)・27日(火)に隠岐の島町に行き、関係各所を回って実習受け入れのお願いと打ち合わせをさせていただきました。新型コロナの感染状況に対応する大学の活動制限(活動再開)の基準やハンズオン・ラーニングセンターによる学外授業実施ガイドラインなどをふまえて作成した実習実施計画を説明し、大変ありがたいことに実習の受け入れをご承諾いただきました。この頃は感染状況が比較的落ち着いており(とはいえ、7月下旬になると第5波の兆しはありましたが)、楽観的に構えていたのですが・・・。

7月17日に開催されたスポGOMI甲子園島根大会の様子
隠岐の島町役場本庁(7月26日)

実習延期決定

7月終わり頃から感染再拡大(第5波)が明らかとなり、8月下旬の実習実施が厳しい状況になりつつありました。この頃はかなり苦悩しました。いろいろ考えた末、8月2日(月)に実施した第9回ミーティングにおいて、決定ではないと前置きした上で、実習の延期について言及し、全員から意見を言ってもらいました。実習延期という事態を冷静に受け止めてくれて、苦悩が少しだけ和らぎました。そこで、Bプランとして現地実習+オンライン実習のハイブリッド型を提案し、秋学期における現地実習の実施可能性について検討しました。この日のうちに今回の日程(11/4~7)をほぼ確定できたのは大きかったと思います。結局、8月4日(水)に実習延期を正式決定しました。

オンライン実習・オンライン発表会

8月25日(水)に開催された隠岐高校の隠岐ジオパーク研究中間発表会にオンライン参加しました。そのときの様子は、「隠岐ジオパーク研究中間発表会(オンライン)に参加しました(2021年8月25日)」をご覧ください。

また、記事は作成しませんでしたが(すみません)、9月8日(水)10:30~12:00に、隠岐の島町役場地域振興課に対する聞き取り調査と意見交換会をオンラインで実施しました(@202教室)。地域振興課からは、いつもお世話になっているFナキさんと地域おこし協力隊のTさんにご参加いただきました。

地域振興課とのオンラインミーティング(調査)の様子
フナKさんとTさん

10月12日(火)には、本来であれば隠岐高校の皆様にご来学いただき西宮聖和キャンパスで開催予定であった隠岐ジオパーク研究発表会をオンラインで開催しました。これについては、「隠岐ジオパーク研究発表会を開催しました(2021年10月12日)」をご覧ください。

11月実習に向けた再調整と事前ミーティング

実習延期ということで関係各所には大変ご迷惑をおかけしました。にもかかわらず、11月実習の打診を快く受け入れていただき、ほんとうに感謝しております。

それにしても、6日間から4日間に短縮になったこと、宿泊先に変更が生じたこと、そして授業期間中の実施となったことから、いろいろな調整がなかなか大変でした・・・。実習の様子はまたおいおい紹介していきますが、2日目はかなりタイトで、移動距離がすごいことになりそうです(^^;)

最後に、8月以降のミーティング記録を残しておきます。どんだけミーティングやってるんだって感じですね(笑)。ただし、ずいぶん長時間やっているようかのように見えますが、実際にはそうでもない(来れるときに来てもらうスタンス)・・・と書きかけましたが、振り返ってみると長時間やっていましたね(^^;) その甲斐もあって、十分な準備ができ、満を持して実習に臨めそうです!(と言っておこう・・・)

  • 第9回:8月2日(月)9:00~12:00@633教室
  • 第10回:8月13日(金)10:00~11:00@Zoom
  • 第11回:8月20日(金)10:00~11:30@Zoom
  • 第12回:8月25日(水)隠岐ジオパーク研究中間発表会終了後(30分程度)@631教室
  • 第13回:10月5日(火)13:20~15:00@203教室
  • 第14回:10月19日(火)13:20~16:50@203教室
  • 第15回:10月26日(火)13:20~16:50@203教室
  • 第16回:11月2日(火)13:20~16:50@203教室
10/26のミーティング。さて、何をしているのでしょうか?

隠岐ジオパーク研究発表会を開催しました(2021年10月12日)

2021年10月12日(火)、隠岐ジオパーク研究発表会を開催しました。

・・・と、10月最終日の夜に書き始める体たらくです(^^;) なかなかじっくりと記事を書く余裕がなく・・・。ということで、発表会の内容や様子については、

固有種オキノウサギの活用や廃校利用のコミュニティづくりなどを報告~島根・隠岐高校の生徒たち(関西学院大学ニュースより)

をご覧ください(半分以上私が書いてます)。

やっぱり最低限の記録は残しておきたいので、この記事では開催日時等の情報と発表題目、あとは舞台裏(?)の写真を載せておきます。手抜きで申し訳ありませんm(_ _)m

開催日時・形態等
  • 日時:2021年10月12日(火)9時~12時40分
  • 開催形態:オンライン(Zoom)。関学側は西宮聖和キャンパス2号館203教室で運営・参加。隠岐高校側は教室で発表。
発表チーム・題目

今年度、隠岐ジオパーク研究に取り組んできた2年生15チームは、3大学(大阪大学・立命館大学・関西学院大学)に向けて同時進行で発表を行いました。関学向けに発表したのは以下の5チームです(発表順)。

  • C班:「学べる、稼げるオキノウサギ ―オキノウサギを学び隠岐の経済をまわそう―」
  • D班:「ヤマネをより多くの人に知ってもらうには」
  • M班:「廃校利用プロジェクト」
  • G班:「ガンガゼについて」
  • J班:「隠岐の岩石の魅力」
写真(クリックで拡大)
すっかり定番となったオンライン発表会運営スタイル
山本伸也先生にもご参加いただきました(3年連続)
関学紹介を行う波江(の背中)
関学生の大学生活について発表してくれました
Fn+Alt+PrtScを押す(スクリーンショットを撮る)波江
集合写真(?)の舞台裏
ご協力ありがとうございました!(波江は横顔になってしまった・・・)