隠岐ジオパーク研究発表会開催のご案内(2024年10月8日)

10月8日(火)9時から、関西学院大学西宮聖和キャンパスにおいて隠岐ジオパーク研究発表会を開催します。当日は島根県立隠岐高等学校の生徒たちが来学し、隠岐ジオパーク研究(地域課題解決型探究学習)の研究成果を発表します。どなたでも自由にご参加いただけます(途中参加・途中退出可能)。多くの方々のご参加をお待ちしています。

日時

2024年10月8日(火)9:00~12:00

場所

関西学院大学西宮聖和キャンパス 2号館1階 リプラ・メインステージ

プログラム(発表題目等は変更の可能性があります)
  • (9:00~9:10) 開会の挨拶、趣旨説明
  • (9:10~9:30) 1チーム目の発表「地元ホテルと創る島内外の溶け合う共感体験:高校生が挑戦する縁の空間づくり」
  • (9:30~9:50) 2チーム目の発表「I&N隠岐:背景とともに楽しむ周遊商品で自然資本を管理する新しい仕組みづくり」
  • (9:50~9:55) 休憩
  • (9:55~10:15) 3チーム目の発表「ローソクんを助ける」
  • (10:15~10:35) 「塩の開発」
  • (10:35~10:55) 休憩・交流
  • (10:55~11:15) 5チーム目の発表「デジタル×ゲーム性×みんなで創るこれからの分布図」
  • (11:15~11:45) 大学生との発表振り返り、ディスカッション
  • (11:45~12:00) 全体講評、閉会の挨拶
本発表会について
  • 教育学部開講科目「教育課題探究実習(隠岐)」の一環として開催するものです。西宮聖和キャンパスでの対面開催は、2019年度2022年度2023年度に続いて4回目です。
  • 隠岐ジオパーク研究は、隠岐高校の「総合的な探究の時間」において行われている地域課題解決型探究学習です。今年度の「教育課題探究実習(隠岐)」の現地実習では、8月26日に隠岐高校を訪問し、隠岐ジオパーク研究に取り組む高校生たちと交流しました(隠岐実習2024 DAY3(8/26))。
備考

発表会終了後、聖和キャンパスツアー、大学での学びや大学生活を紹介するセッション(634教室で実施)、上ケ原キャンパスツアーも予定しています。

2024年度隠岐ジオパーク研究発表会ポスター

隠岐実習2024 DAY6(8/29)&振り返り

隠岐実習2024レポート最終回は、最終日(8/29)の報告と簡単な振り返りを書きます。

最終日の朝は雨。風もかなり強く、帰りの飛行機が欠航にならないか不安がよぎりましたが、JALのサイト上では特に変化なし。ホテルの方も「条件付き運航にもなっていないので、飛ばないことはないでしょう」と心強いお言葉。予定どおり帰れるであろうと判断し、学生たちに連絡しました。

最終日は自由行動。10時少し前にロビーに下りると、ほとんどの学生はすでに出かけたようでした。私はしばしJALの運航情報や気象情報をチェックしてからホテルを出発。西町を目指してのんびり歩き・・・

風待ちofficeでコーヒータイム

京見屋分店さんの2階、風待ちofficeをひとり占め。ずっとここにいたい気分でしたが、お昼が近づき、店主のTさんご夫妻にお礼をしてお店を出ることに。木村屋さんでパンを買い、お土産を買おうと港に行ったところで一部の学生と合流。強風に飛ばされそうになりながら、学生たちとともにホテルに戻りました。

13時20分になり、6日間お世話になったホテルを出発。今回も私たちのことを温かく見守ってくださり、安心して過ごすことができました。ありがとうございました!

空港に着くと、昨年度まで都万中学校の校長であったW先生が待っていてくださいました。短い時間でしたがお話しできてよかったです(また11月によろしくお願いします)。また、タイミングが悪く直接お会いすることはできませんでしたが、DAY2でお世話になった有木小学校のY校長先生も見送りに来てくださいました。ほんとうに感謝、感謝ですm(_ _)m

昨年度の反省を生かし、搭乗待合室で最後の記念撮影。

Yさん with 隠岐実習メンバーズ(ではない)

機材到着遅れで予定時刻よりも出発が遅れましたが、14時38分に隠岐世界ジオパーク空港を離陸。約45分ほどで伊丹空港に到着し、解散。隠岐実習2024は無事終了しました。

離陸直後、隠岐空港と西郷岬灯台が見えます

ここからは今回の隠岐実習を簡単に振り返ります。

まずは事前学習・ミーティングから。隠岐実習ではもはや定例化した😅「6限」(18:45~)にミーティングを実施することが多かったですが、例年よりも参加率は高かったように思います。都万中チームや夏祭りチームなどのチーム分けも早い時期に決まり、多くのメンバーが集まったときのミーティングは活発でした。また、今年度はラーニング・アシスタント(LA)を3名採用することができ(全員昨年度の実習参加者)、ミーティングや事前準備において大きな助けとなりました。

しかし、7月以降はお互いのスケジュールが合わず、対面でのミーティングをほとんど実施できずに現地実習に突入することになりました。グループLINEを通じて随時やりとりし、Zoomミーティングも実施しましたが、どうしても教員からの一方向的な情報伝達になりがちで、実習の準備が進んでいるという実感を持てなかったというのが正直なところです。実際には、チームごとに話し合いや作業が進んでいたのですが(ただし時間不足・準備不足は否めなかった)、それが全体で共有できておらず、実習の全体計画をなかなか見通せなかったことは大きな課題だったと思います。

また、「探究する態勢ができ、実際に探究できていたか」は厳しめに評価する必要があると考えています。隠岐実習の正式な科目名は「教育課題探究実習(隠岐地域における課題探究と教育実践)」であり、その名のとおり「探究」をとても重視しています。探究する態勢ができていないと十分な探究はできない。このことは、隠岐高校の「ジオパーク研究/探究」への継続的なかかわりを通じて強く感じるようになってきています。探究する態勢をつくるには、これまでと同じやり方ではまったく時間が足りません。事前学習のあり方・進め方を根本的に見直す必要がありそうです。また、勢いに任せて言ってしまえば、学部の教育も変わっていかないといけないのだろうと思います(自己批判を込めて)。

次に、現地実習について。一言でいえば、安定感があり、天候のことを除けば不安を感じる場面は少なかったです。過去最多の人数、そして台風という不安要素があったにもかかわらず、スムーズに実習を実施できたのは、過去4回の実習との継続性を生かすことができたからだと思います。また、今回も人とのつながりを強く感じました。新たなつながりをつくることもできました。多くの方々の協力があってこそ、この隠岐実習は成立し、ここまで続けることができています。隠岐実習が持続可能な教育プログラムであるために、継続性と人とのつながりは大事にしていきたいと思います。

一方で、今回は新たなチャレンジという点では物足りなかったかなと思っています。4月の履修ガイダンスの中で、隠岐実習の意義・魅力のひとつとして「自分たちの実習は自分たちでつくる」ということを挙げました。振り返ってみて、それができていたかどうか。有木小学校での夏祭りは初めてのチャレンジでしたが、自分たちで道を切り開いたという感じではなかったと思います。安定性・継続性を優先し、新たなチャレンジ(「無茶」ともいう)に踏み出しきれなかったという面はあったかもしれません。もっとも、今回参加した学生の多くにとっては、隠岐実習そのものがチャレンジだったともいえます。実習はあくまでも学生が主体であり、意欲ある学生がチャレンジできるプログラムであり続けられるよう、今後も隠岐実習をブラッシュアップしていきたいと思います。

最後に、実習後のことについて。今年も隠岐高校のみなさんを西宮聖和キャンパスにお迎えし、「隠岐ジオパーク研究発表会」および関連イベントを開催します(10月8日に開催予定)。近日中に開催告知やポスター掲示を行いますので、隠岐や高校生の探究学習などに関心のある学生はぜひご参加ください!

・・・あとは報告書作成ですね。隠岐実習はむしろこれからが大事なのです。頑張って作成していきましょう・・・!>隠岐実習メンバー

末筆となりましたが、今回の実習も実に多くの方々のご理解・ご協力のもと、無事に終えることができました。あらためて心より感謝申し上げます。また、隠岐実習メンバー(もちろんLAも含む!)の頑張りのおかげで今回もステキでサイコーな実習になりました。ありがとうございました!

これにて隠岐実習2024レポートは完結! ここまでお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

隠岐実習2024 DAY5(8/28)

DAY4からの続きです。この日は島前DAY。

ここまでのレポートではあまり言及してきませんでしたが、今回の実習は台風10号の動きがずっと気がかりでした。特にこの日は、島前に行けたとしても帰ってこれなかったら大変なことになるので、慎重な判断が求められました。台風の中心はかなり離れていましたが、隠岐周辺は東風がけっこう強く、前日の夜は気象情報等を参照しながらさまざまなシミュレーションを・・・・・・とカッコつけて書いてみましたが、実際には寝落ちしていました😅

まあ、離島ではなるようにしかならんのです。船が出なかったらそのとき考えればいいや、ぐらいのマインドだったのはたしかです。(いいのか、担当教員がそれで?!)

朝6時半、隠岐汽船のサイトをチェックすると「定期運航」の表示! 波もそれほど高くない! ということで、予定どおり島前行き決行です。

8時半、西郷港を出港!
レインボージェットが追い抜いていきます
断崖絶壁と西郷岬灯台(見えるかな?)

9時40分ごろ、海士町の菱浦港に到着。このあと午前中は、①お山の教室(森のようちえん)視察、②隠岐神社や後鳥羽院資料館などへの訪問(フィールドワーク)の2グループに分かれての活動。私は①に同行しました(なので②の報告や写真はありません)。

港からタクシーで移動し、10時少し前にお山の教室がある隠岐しぜんむらに到着。今回の視察は実習参加学生のKさんが希望したもので、視察申し込みなどはすべてKさんがやってくれました。

島を遊びこむ お山の教室の概要についてはウェブサイトで知ることができ、1年間の活動の様子がわかる動画も公開されています。当日は事務局長のOさんが迎えてくださり、ご挨拶もそこそこに、さっそく子どもたちの様子を見に行くことにしました。(以下、写真掲載の承諾はいただいており、写真にはぼかし処理を施しています)

野菜を育てている菜園で活動する子どもたち
森が丸ごと遊び場
竹をのこぎりで切る子どもたち(大人は基本見守るだけ)

私自身も初めての訪問であり、感銘を受けたことはいくつもあります。まず、「森のようちえん」というコンセプトが徹底されていること。森のそこらじゅうが遊び場、活動場所となっていることが見て取れました。また、毎週金曜日は地域におでかけすることになっているそうで、島が丸ごと遊び場、学びのフィールドともいえます。Oさんのお話を通じてそのねらいや思いについても知ることができました。教育的な観点と地域的な観点から追究していきたいテーマです。

Oさんからのレクチャー

また、子どもの自主性・主体性や想像力・創造力を大事にするということがよくいわれますが、その実践を垣間見ることができ、いろいろと考えさせられました。私自身は幼児教育が専門ではなく、自分の子どもも大きくなってしまいましたが(Oさんのお話を聞きながら子育て期を思い出して反省・・・)、子どもたちが身近にいる聖和キャンパスの一員として今回の学びを今後に活かしていきたいと思います。

あっという間に11時半になり、視察終了。Oさんをはじめとするお山の教室のみなさん、ありがとうございましたm(_ _)m (なお、隠岐しぜんむらのFacebookにて私たちの視察訪問を紹介していただきました!)

タクシーで港に戻り、フィールドワーク組と合流して昼食。さあ、ここから慌ただしい動きになっていきます。

12時55分、島前内航船のフェリーどうぜんに乗って隣の西ノ島町・別府港へ。(私が勘違いしていて危うく乗りそびれるところでした💦)タクシーに乗って向かった先は・・・

摩天崖!
青空じゃなくても絶景

いや~、そもそも島前に行けないかもと思っていただけに、望外の喜びです。いつかは崖の下まで歩くコースもチャレンジしたいですね(学生ついてこなさそう・・・)。しばし絶景を堪能し、次に向かったのは・・・

通天橋!
タクシーの運転手さん撮影(iPhoneの連写機能をその場でマスター👏)

さらに、廃校(旧黒木小学校)を利用して2023年3月にオープンしたあそびとくらしの店 海月堂へ。少子化が進む中で廃校が地域のコミュニティスペースになる好事例、といったことを学生たちが感じていたかどうかはともかく、個性的な店内でほっと一息です。

バタバタとお邪魔しました🙇

さて、15時30分発の島前内航船いそかぜに乗って再び海士町へ。菱浦港から少し歩き、今年も隠岐國学習センターを訪問しました。竹内センター長に出迎えていただき、まずは「土間」にて隠岐國学習センターや島前地域の教育魅力化について概要をご説明いただきました。

竹内センター長によるレクチャー

その後、学習センター内をご案内いただきながらさらにお話を伺いました。今年度から小・中学生を対象とした事業も本格的にスタートしており、昨年度の大人の島留学生インタビューでお会いしたSさんが主力として活躍されているとのこと。今回は短い滞在となりましたが、新たなチャレンジをし続ける島前地域の一片を感じ取ることができたのではないでしょうか。

ピザ窯の前で

まだまだ聞きたい話はありましたが、船に乗り遅れてはまずいので16時半過ぎに学習センターをあとにして港へ。そして、16時49分発のいそかぜで再び西ノ島町へ(笑)。そうです、今回はスケジュールの都合上、海士町と西ノ島町の間を行ったり来たりすることになったのでした。

無事17時15分発のフェリーしらしまに乗ることができ、島後(隠岐の島町)へと戻ります。疲れや船酔い対策のため、ほとんどの学生は出発早々に眠りに落ちていきました。18時半、西郷港に到着。この日は実質的な最終日の夜ということで、今回も(3年連続!)某店にてささやかな(?)打ち上げを行いました。

いよいよ次のレポートが最終回。(9月15日公開予定)

隠岐実習2024 DAY4(8/27)

隠岐実習2024はこの日から後半へ。今回は写真が23枚もあります💦(前半のレポートはDAY1DAY2DAY3からどうぞ)

この日も路線バスを利用するため、8時過ぎにホテルを出発してポートプラザへ。いったん隠岐病院まで行き、そこから都万線のバスに乗り継ぎます。途中、加茂地区や蛸木(たくぎ)地区などを経由しながらバスは走り、40分ほどで都万支所前に到着。バスを下車し、少し歩けば都万小学校に到着です。

隠岐実習での訪問は2年ぶり

校長のH先生や教頭のF先生らが出迎えてくださり、さっそく校内に入って聞き取り調査開始です。事前にお送りした質問内容をふまえ、H先生・F先生に加えて3名の先生方にもご協力いただき、学生からの多岐にわたる質問に答えていただきました。今回参加した学生のうち数名は、隠岐実習終了後に小学校での実習(実地教育研究・本実習)を控えており、都市部と離島の違いは多々あるとはいえ、リアルな現場や声を見聞きできたことは実習にも生きるのではないでしょうか。

都万小の先生方への調査

休憩を挟み、校内の見学へ。夏休み中のため残念ながら子どもたちの姿はありませんでしたが、教室や廊下の掲示物などから子どもたちの活動の様子が伝わってきます。2年前の訪問の際にも思いましたが、実に特徴的で味のある校舎です。

学校目標が貼り出されている階段
3年の教室(どの学年が使用するかは年度ごとに変わるとのこと)

最初の部屋に戻って聞き取り調査を再開。結局、12時ごろまで質疑応答が続きました。長時間にわたりご協力いただき、ありがとうございました。

次の目的地は都万中学校。といっても、都万小と都万中は隣接しており、グラウンドを突っ切ればあっという間に到着です。

隠岐実習では毎回訪問している都万中学校

今年度着任された校長のO先生、昨年度もお世話になった教頭のN先生にご挨拶した後、お楽しみの給食タイム! なんと、昨年N先生が「こんなのはめったに出ない」と驚いた一匹丸ごとの焼き魚が今年も!(2年連続というのは偶然ではないと思います、ご配慮に感謝ですm(_ _)m)

いただきまーす!

さて、今回も学生たちによる特別授業の実施をご快諾いただき、この日に向けて準備を進めてきました。振り返れば、今回は授業のコンセプトがなかなか固まらなかったという印象です(昨年は逆にコンセプトが強すぎてそれを柔らかくする作業が必要でした)。コンセプトが決まってからは担当チームを中心に急ピッチで仕上げていきましたが、リハーサルができないまま当日を迎えたのは不安材料でした。

5校時が近づき、生徒たちが集まってきました。当初は1年生(7名)と3年生(9名)が対象の予定でしたが、台風10号の影響により修学旅行が延期になり、急遽2年生(8名)も参加してくれることになりました。13時40分になり、今回は音楽室を会場として特別授業スタート。

全校生徒(24名)を前に、まずは自分たちの紹介から

導入部分を手短に終え(エアコンのない多目的ホールでの実施を想定していました)、教室に移動してグループ単位での活動を開始。今回の授業は、簡単にいえばお互い(隠岐・関西)の良いところ・悪いところを話し合って共有し、それをふまえて「夢の島をつくろう!」というもの。詳細については報告書で書く(書いてもらう)として、本レポートでは写真を通じて表情や雰囲気をお伝えできればと思います。(以下、写真掲載の承諾はいただいており、写真にはぼかし処理を施しています)

自己紹介を兼ねたアイスブレイク
あっという間に距離が縮まりました
4色の付箋を使い分け
目を合わせて
たくさんの考えやイメージが出されました
後半のグループワークに関する説明
模造紙に記入していきます
急げ、急げ

時間が押しましたがなんとか全チームがポスターを仕上げ、最後の発表へ。1チームずつ、代表の生徒が島のコンセプトや特色を説明しました。駆け足で振り返りとまとめを行い、なんとか時間内に授業は終了。記念撮影をして解散(生徒たちは終礼へ)という流れでしたが、あっさりと別れるはずもなく、しばらく名残惜しそうにおしゃべりする時間が続きました。

作成したポスターを示しながら発表
最後のまとめ

校長室に戻り、N先生と授業の振り返り。N先生や前校長のW先生もおっしゃっていましたが、「1コ飛ばしの関係」である中学生と大学生の交流は良い相乗効果を生むのだと思います。これまで実施してきた特別授業の内容はさまざまですが、共通しているのは出身も年齢も生活環境も異なる中学生と大学生が同じ目線で話し合い、共に考え、多様な意見をぶつけ合ったり共有したりすること。大学生世代が本当に少ない島に住む中学生にとって、私たちとの授業が有意義な機会になったのであればとてもうれしく思います。

全体をぼかしていますが、みんな良い笑顔!

さて、この日の活動はこれで終わりではありません。ローソク島遊覧船を予約していましたが、船が出るかどうかは天候次第。授業中に私のスマホに通知が来ましたが、確認は授業が終わってから。今回の学生たちも(昨年に続き)神懸かりつつあったので、いけるかなと思いましたが、結果は・・・

残念!

気持ちを切り替え、別のジオサイト(隠岐ユネスコ世界ジオパークのスポット)に行くことを提案。O先生・N先生や都万タクシーのNさん(毎回お世話になっています)と相談した上で向かった先は・・・

壇鏡の滝!

2日前に雨が降ったおかげで十分な水量があり、裏側から滝を楽しむこともできました。

これぞ壇鏡の滝の魅力

もう少し時間がありそうということで、次に向かった先は・・・

那久岬!

岬の先には島前がはっきりと見えます。ようやく少し涼しくなった風に当たりながら、散策したり撮影会(?)をしたり、しばしリラックスした時間を過ごしました。

(この後の出来事については触れないでおきます)
撮影会を撮影

18時半ごろに西郷地区に戻り、結果的に都万DAYとなった4日目は終了。DAY5へと続く。

隠岐実習2024 DAY3(8/26)

DAY1DAY2からの続きです。

この日は遅めのスタート。8時から朝食(今回の実習での朝食定刻参加率はダントツで過去最高!)。9時15分ごろにホテルを出発してポートプラザまで歩き、そこから路線バスに乗車。参加者が多いので、使える場面ではなるべく公共交通機関を利用しようという考えです。

9時45分ごろ、隠岐の島町役場に到着。今回もエントランスに歓迎の表示を出していただきました(感謝)。

毎回ありがとうございます

201会議室に入り、10時ごろから調査開始です。今回は、地域振興課からFさん・Fさん(あれ? って毎回書いているような・・・いつもいつもお世話になっておりますm(_ _)m)、商工観光課からMさん・Sさん、教育委員会からN先生・K先生(お二人は島根県教育庁隠岐教育事務所からの派遣指導主事・派遣社会教育主事)、Nさん・Sさんにご参加いただきました。

聞き取り調査・意見交換会開始の様子

隠岐の島町の概要についてご説明いただいた後、あらかじめ用意した調査内容に沿って質疑応答が進められました。前半は地域や観光について。商工観光課のお二人が絶妙のコンビネーションを発揮し、和やかな雰囲気の中で隠岐の島町の現状や最新の取り組み等について学ぶことができました。Mさんから「隠岐に来て感じたことをワンフレーズで」という問いかけがあり、学生たちの口からは名言(迷言?)も飛び出しました。

和やかな雰囲気

休憩を挟み、後半は教育について。やはり教育への興味関心は高く、隠岐の島町における教育の現状や特色、少人数教育、ふるさと教育等について次々と質問し、現職経験も豊富なN先生・K先生からの回答に耳を傾け、また活発な意見交換も行われました。

まだまだ話は続きそうでしたが、12時になり調査は終了。再集合時刻だけ決めて、それまで昼食と自由行動の時間としました。

13時半にサンテラスに再集合し、次の目的地へ出発です。ゆるやかな(?)上り坂を10分程度歩いていくと目の前に見えてきたのは・・・

めちゃ広いグラウンドを背景に記念撮影

隠岐高校! 隠岐高校は前の週から2学期が始まっており(20日~)、この日は午前中のみ授業。生徒たちが文化祭の準備などをしている中(といってもその様子は窺えません)、14時から、まずは先生方からのレクチャーと聞き取り調査です。

正門前でも記念撮影

最初に、今年度から隠岐高校に赴任されたI先生(前任地は出雲)から、「ジオ」「アントレ」「越境」をキーワードに隠岐高校のジオパーク研究・探究(地域課題解決型学習)や最近の動きについてご説明いただきました。

やや緊張気味(?)のI先生からのレクチャー

その後、先生方との質疑応答。今回も絶好調のY先生、東京での地域みらい留学説明会から戻ってきたばかりのW先生、そして主幹教諭のT先生にもご参加いただきました。そして、「」からNさんも! って、別にお名前を伏せなくてもいいですよね。昨年度まで隠岐高校で魅力化コーディネーターとして勤務し、今年度から出雲に拠点を移して活躍の場を広げている野邉みなもさんにもご登場いただき、まさにその場にいるような感じで学生からの質問に答えていただきました。

「窓」でつながるオキコー×みなもラボ

報告書等でまた詳述したいと思いますが、ここ最近の隠岐高校の加速ぶりには驚かされます。ジオパーク研究・探究を通して展開する生徒たちの幅広い探究活動にはワクワクしますし、三菱みらい育成財団の助成を受けて本格的に進めようとしているアントレプレナーシップ教育の話も個人的にはとても新鮮でした。そして何より、離島の小さな高校がどんどん「越境」していく様子を目の当たりにして、私自身の教育もアップデートしもっとチャレンジしていかなければという思いを強くしました。

どんな質問も鋭く打ち返すY先生
疲れも見せず熱く語ってくださるW先生

放課後の16時半になると、生徒たちが図書室にやって来ました。昨年度は2年生ジオパーク研究の授業(総合的な探究の時間)に参加させていただき生徒たちと交流しましたが、今回はスケジュールの都合上かなわなかったため、放課後のインタビュー調査を依頼したところご快諾いただきました。今年度の2年生ジオパーク研究の14チームから1名ずつ、計12名(2名は当日欠席)が集まってくれました。(以下、写真掲載の承諾はいただいており、写真にはぼかし処理を施しています)

インタビューの趣旨説明

アイスブレイクの後、前半はジオパーク研究について。現地実習に先立ち、学生たちは2年生ジオパーク研究中間発表(7月10日開催)の動画と発表資料を視聴して各チームの研究内容を把握し、分担してフィードバックコメントを作成しました。それをふまえてこの日に臨み、7月以降の研究の進捗状況を説明してもらったり大学生の視点からの助言を伝えたりして交流を深めていきました。最初は緊張もあったかと思いますが、あっという間に打ち解けた雰囲気に。

生徒のみなさんはとても協力的

後半は高校生活や今後のキャリア、島のことなど、ざっくばらんに。おじさんたち(私&Y先生)はちょっと離れたところから温かく見守っていたので具体的にどんな話をしていたかはわかりませんが、とても良い時間が流れていたのはたしかです。話は尽きないまま、気がつけば下校時間(18時半)が近づき、インタビューをお開きにすることに。遅い時間までご協力いただいた先生方と生徒のみなさん、ほんとうにありがとうございました!

「交流」「探究」「越境」の場である図書室にて

ということで、実習前半が終了。後半(DAY4)へ続く。