「GIS」のページにおいて、「MANDARA10マニュアル」を公開しました。作成する予定もつもりもなかったのですが、授業実施上の必要性を感じ、現在担当している授業向けに作りました。ですので、一般的・網羅的な内容ではまったくありません。今後の追加予定は白紙ですが、作ってしまった以上、まあがんばります(^^;)
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隠岐ジオパーク研究オンライン発表会開催(2020年10月13日)
2020年10月13日(火)の朝9時から、隠岐ジオパーク研究オンライン発表会が開催されました(主催:島根県立隠岐高等学校)。昨年度に引き続き、関西学院大学公式サイトに記事を掲載していただきました。
牛突き大会の継承や絶景スポットのアピール方法など離島の課題解決策を探る:教育学部で島根・隠岐高校の隠岐ジオパーク研究オンライン発表会(関西学院大学ニュース)
昨年度は、「教育課題探究実習」の一環として隠岐ジオパーク研究の中間報告に対してコメントや助言を送り、8月に隠岐高校で行われた中間発表会に参加して高校生たちとディスカッションを行いました(隠岐実習3日目)。そして、昨年10月15日には関西学院大学西宮聖和キャンパスにて「隠岐ジオパーク研究成果発表会」を開催しました。
今年度も同様の取り組みを行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、隠岐高校と関学の双方の行き来が困難になってしまいました。そのような状況でも、昨年度から始まった隠岐高校と関学教育学部とのつながりを継続すべく、オンラインというかたちで発表会を開催することになりました。ホストである高校側の準備やご負担は相当なものであったと拝察します。先生方や職員の皆様のご尽力に対し、あらためて深く感謝申し上げます。
発表会当日は、7チーム23名が関学に向けて発表しました(残りのチームは大阪大学または立命館大学)。新型コロナの影響で例年のような調査ができなかった班も多かったかと思いますが、そうしたことを感じさせないくらい、どの班も力のこもった発表を行ってくれました。各班の発表タイトルは以下のとおりです。
- C班「塩蔵わかめの加工体験」
- F班「都万のお散歩マップ」
- J班「牛突きを守る~八朔牛突き大会が受け継がれていく伝え方・守り方を考える~」
- M班「壇鏡の滝に来てもらうために」
- O班「前の洲の知名度UPについて」
- P班「~隠岐の島の宝~トビウオ料理」
- S班「美味しまね認証」
生徒たちの発表終了後、波江から各班へのコメントと全体講評を行いました。また、Y先生からもご講評をいただきました。続いて、再び波江から関学全体と教育学部の紹介を行い、また、昨年度の「教育課題探究実習」に参加したIさんに協力してもらい、大学生のキャンパスライフについて話をしてもらいました。
参加者の少なさは課題として残りましたが、お互いに刺激を与え合う有意義な発表会になったと思います。3時間半という長丁場でしたが、一参加者として非常に充実した時間を過ごすことができました(波江は、スクリーンショットを撮ったり発表の合間に講評用のパワポを作ったり、けっこうワタワタしていました笑)。今回の発表会に参加したみなさま、ほんとうにおつかれさまでした&ありがとうございました!
以下、今回のポスターや写真を何枚か示します(画像をクリックすると大きく表示されます)。
隠岐ジオパーク研究オンライン発表会を開催します
2020年10月13日(火)の9時から、「隠岐ジオパーク研究オンライン発表会」を開催します(主催は島根県立隠岐高等学校です)。
昨年度は、隠岐高校のみなさまにご来学いただき、関西学院大学西宮聖和キャンパスのリプラにて隠岐ジオパーク研究の研究成果を発表していただきました(昨年度の報告)。今年度は新型コロナウイルスの影響により、オンラインで開催することになりました。詳細については、以下のポスター画像をご覧ください(クリックすると拡大します)。
今回、基本的には関西学院大学関係者を対象としていますが、本発表会にご関心のある方にもご参加いただけます。参加希望の方は、波江までお問い合わせください(波江のメールアドレスをご存じの方はメールにて、それ以外の方はコンタクトフォームから連絡をお願いします)。
オンライン授業の振り返り(2020年度春学期)
混乱の中始まったオンライン授業は、なんとかすべて終了しました。長かったような、あっという間だったような・・・(常套句)。
今学期は最大8コマ/週の授業がありましたが(共同担当やオムニバスの授業の有無によって変動)、振り返ってみれば、学部1年から大学院まで、150人近くの授業から私も含めて3人だけの授業まで、講義、演習、実習事前指導と、実に幅広い授業を担当しました(笑)。ふだんでも大変なのに、全部オンライン対応しなければいけなかったですからねぇ・・・。
数えてみたところ、今学期作成した授業動画は60本以上でした(分割動画をどうカウントするかで数が変わってきます)。また、Zoomを利用した同時双方向型授業は32回実施したみたいです。多いのか少ないのかよくわかりませんが、会議なども含めると、今学期はひたすらPCに向かってしゃべっていたという気分です。
先に総括してしまうと、私自身はオンライン授業にそこそこうまく対応できたと思います。その理由を考えてみると、まず、PCに向かって延々としゃべることがあまり苦にならない(笑)。オンライン授業への適性があるのだと思います(対面授業よりも向いているかも・・・とか書くとさすがにまずいか)。また、私の授業(の多く)がもともとオンライン授業に親和的でした。これまでずっとパワーポイント主体で授業を行ってきており、それを教室のスクリーンに映して説明するのか、動画を作成するかの違いは、それほど大きくないと考えることもできます。
しかし、これはあくまでも私自身の感想にすぎないわけで、今学期の授業を受講してくれた学生がどう感じているのか、オンライン授業を通じて十分な学びがあったかどうかが重要だと考えています。リフレクション(振り返り)を読む限りではおおむね好意的かなと思いますが、鵜呑みにはできません。授業アンケートの結果を待ちたいと思います。しかし、関大の授業についてはすでに結果が出ていますが(リアルタイム集計のため)、やはりウェブアンケートなので回答率が低いんですよね。
また、こうした授業単位のアンケートだけではなく、オンライン授業全体や大学・学部のサポートに関するアンケートを実施し、学生のさまざまな意見や要望を汲み取り、春学期の検証と今後に向けた分析を行う必要があると思います。教員に対するアンケートはありましたが、学生に対してもアンケートは実施されたのでしょうか。
本日(8/1)、大学のサイトが更新され、秋学期もオンライン授業を原則とすることが発表されました。ただ、春学期と異なるのは、部分的に対面授業も実施されるということです(新型コロナウイルス次第ですが)。対面授業とオンライン授業を同時進行するということも求められそうで、ややこしいことになりそうというのが率直な気持ちです。今から考え始めないといけないですね・・・。
以下は、個別の項目ごとの振り返りです。思いつくままに書いています(長いです)。
オンデマンド型の授業形態
- 3~4月の備忘録でも書いたように、YouTube動画+パワーポイントを基本としました。YouTubeにはアップできない動画(個人情報を含むものや同時双方向型授業の録画など)は、OneDrive(関大ではDropbox)に保存して大学関係者のみ共有可能なリンクを生成して動画を見てもらいました(このオプションがあって助かりました)。
- 動画は、パワーポイントを使いながら説明や課題提示を行うというスタイルで、これは対面授業のときと基本的に変わりません。
同時双方向型授業
- 5月からZoomのEducationライセンスが使えるようになり、時間と接続人数を気にせず利用できるようになりました。
- とはいえ、150人近くが出席する授業でブレークアウトセッションがうまくいくかは不安でした。結果は、全体授業も24グループに分かれてのグループディスカッションもスムーズに進み、Zoomすごいなと思いました。
- 「文化人類学」では3回同時双方向型授業を実施し、ディスカッションをしてもらいました。しかし、オンデマンド型が基本だったからなのか、私が設定したディスカッションテーマが難しかったからなのか(^^;)、2・3回目は参加者が少なかったです(少人数で濃い議論が交わされていました)。
- ↑の1・2回目では、Zoomによる同時双方向型授業とYouTube Liveを併用してみました。YouTube Liveの配信自体はうまくいきましたが、ブレークアウトセッション中は配信が止まってしまうのは誤算でした(^^;)(というか、事前リサーチ不足でした)通信環境等の理由でZoomに参加できない人、あるいは、同時双方向型には抵抗があるがリアルタイムで受講したい人を想定してYouTube Liveを併用しましたが、あまり効果的ではなかったかなと思いました。もう少しうまい使い方を模索したいです。
グループワーク
- 「基礎演習Ⅰ」・「基礎演習Ⅱ」では、オンラインでのグループワークを採り入れました。どちらの授業も、グループワークを行うことに大きな意義があると考えたからです。
- とはいえ、まずグループづくりの段階から難航しました。とくに1年生の「基礎演習Ⅰ」は、ほとんど人間関係ができていない、それどころか、互いの顔もほとんど知らない状態で、なるべく各人が納得できるグループをつくるにはどうすればよいか、あれこれ模索しました。
- もうちょっとスマートなやり方があったかもしれませんが、結局、①一人ひとりがやりたいテーマを提出→②Zoomのブレークアウトセッションで話し合ってテーマ候補を絞り込み→③全体セッションで各自の希望を確認(Zoomのホワイトボードを活用)→④人数を調整してグループを確定、という感じで進みました。
- 「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」それぞれでLINEグループをつくりました。対面であればあっという間にできますが、オンラインだとどうすればよいのか苦心しました(LINEはあまり慣れてないですし)。私と直接友だちになってもらうのはまずいので、ラーニング・アシスタント(LA)に協力してもらい、①LAのLINEアカウントのQRコードを提示→②履修者から友だち申請→③申請を承認→④LAがLINEグループを作成、という面倒なプロセスを経ました。
- グループワークは基本的に各グループのやり方に任せ(課題説明の際にいくつかの方法を例示)、私とLAはZoom上で待機し、質問があれば対応しました。Zoomを全面活用するグループ、LINEの通話やチャットを活用するグループ、簡単な打ち合わせだけしてあとは各自が作業を進めるグループなど、自分たちに合った方法でグループワークに取り組んでいたようです。
- 「基礎演習Ⅱ」のほうは最後までオンライン授業だったので、プレゼンもZoom上でやってもらいました。事前に打ち合わせや練習をしっかりやっていたようで、オンラインとは思えないほどスムーズなプレゼンばかりでした。
対面授業とオンライン授業の同時実施
- 事の経緯は割愛しますが、「基礎演習Ⅰ」の最終回を対面授業で実施することが急遽決まりました。1年生にとっては入学4か月目にしてようやくキャンパスで授業を受ける機会となったのですが(ただし、教育学部のある聖和キャンパスではなく上ケ原キャンパスで)、何しろ急な予定変更だったので慌てました。
- 最終回はグループワークのプレゼンの予定でした。対面授業に出席できない学生が何人かいることが想定されたので(結果的には履修者1人+LAの2人)、オンラインから発表に参加できる工夫が必要でした。
- 割り当てられた教室の下見ができなかったので、少し不安を抱えながら当日を迎えました。ネット接続は問題なかったものの、PCの音声がスピーカーから出ない! 続々と到着する学生たちへの挨拶もそこそこに、授業開始直前まで試行錯誤しましたが、結局最後まで音は出ず(-_-) PCの音量をマックスにするという原始的な対応でしのぎました(^^;)。
- 対面授業と同時にZoomミーティングも開き、PCの画面を教室のスクリーンに映しました。このPCを使ってプレゼンを実施し、画面共有でZoom上の参加者に送ることで、全員が発表に参加することが可能になりました。しかし、オンラインからの発表はさぞかしやりにくかっただろうと思います。音がちゃんと出なかったのも申し訳なかったです。
- 秋学期は、対面授業とオンライン授業を同時進行するという機会が増えそうです。どういうやり方がスムーズで、双方(とくにオンライン)の出席者にとってベターなのか、もう少し考えたいと思います。
オンライン de ○○○
- オンライン授業になったことで、できなくなったことも少なくありません。今学期に関していえば、「基礎演習Ⅰ」のキャンパスツアーや施設見学、「人文地理学」の学外巡検、「教育課題探究実習」などが該当します。完全再現は無理ですが、オンライン授業であってもキャンパスやフィールドワークの雰囲気を少しでも感じてほしいと思い、いくつかの試みをやってみました。
- そのひとつが、「オンライン de キャンパスツアー」です。見てもらったほうが早いので、どうぞご笑覧ください。ただ、動画編集に手を出してからまだ日が浅い頃に作成したものなので雑なつくりですね(^^;)
- 「オンライン de ○○○」とは名付けませんでしたが、教育科学コース1年生対象のオムニバス科目「教育科学入門」向けに、門戸厄神駅から聖和キャンパスまで歩きながら撮影した動画を使った授業も作成しました。
- こうして自信を深め(?)、ついにオンライン上で学外巡検を実施するという暴挙に出ました。・・・いや、アイディア自体は暴挙でも何でもないですね。ブラタモリなどの番組もありますし。ただ、これを1週間でつくろうとしたことが暴挙、というか、無謀でした。
- 「オンライン de 学外巡検」の作成、めちゃくちゃ大変でした(*_*; 約4時間のロケ映像を1時間程度に編集し、テロップとナレーション、BGMを追加し、解説動画を挿入して、約1時間35分(90分には収まらなかった)の動画が完成しました。一般公開できるぐらいのクオリティを目指しましたが、実力不足・時間不足で到底そのレベルには及ばず。ということで、公開はしません(笑)。
- どの作業も大変でしたが、とくにナレーション入れはくじけそうになりました(^^;) ○秒間で過不足なく話すなんて訓練は受けていないので、何度も何度もやり直し。最後のほうは声が嗄れました・・・。プロはやっぱりすごいなあと思った次第です。
- ↓が動画編集中の画面(クリックで拡大)。5つのトラックに分かれていますが、上から順に、テロップ、映像、映像の音声、ナレーション、BGMです。
動画編集
- 上記のように、動画編集ソフトに手を出してしまいました。前回の備忘録で、手を出したら泥沼へ、って書いてたのに・・・。
- Filmora9というソフトを購入。数千円で買えるんですね。
- 真面目にマニュアルを読んだという記憶がないので、使いながらなんとなく慣れていったのだと思います。そういう意味では使いやすいソフトですね。ただ、使えている機能やエフェクトはほんの一部だと思います。
- ノートパソコンで動くのかという不安がありましたが、これまでのところ、フリーズしてしまったということは一度もありません。ただ、いきなり終了したことが何度かあったと思います。マイPC、作業中は全開状態ですがなんとか頑張ってくれています。
- 「オンライン de 学外巡検」編集中の真夜中に、頑張って入れたナレーションをごそっと削除してしまい、卒倒しそうになりました(^^;) 恐ろしいのはヒューマンエラーのほうですね。そこからはこまめに上書き保存するようにしました。
反省点・課題
- 動画が長くなりすぎないように、90分の授業を3~4本の動画に分割するという配慮を途中まではやっていたのですが、とにかく動画分割とYouTubeへのアップに時間がかかり、途中でパンクしてしまいました。
- そこからは動画分割をやめたので、毎回1時間以上の動画をアップしました。視聴するほうは大変だったと思いますm(_ _)m
- 課題が多すぎて学生の負担が過大になっていることが早くから指摘されていましたが、私自身はいちおう配慮したつもりです。しかし、毎回リフレクション(振り返り;簡単な内容でOK)の提出を求めていたので、学生の負担感は小さくなかったのかもしれません。他の先生方がどのくらい課題を出されているのか、わかりませんからねぇ。
- オンライン受講環境が整わない学生に対しても配慮はしたつもりですが、十分だったかどうかは検証の余地があると思います。キャンパスへの立ち入りが厳しく制限された状況では、オンライン受講環境が整わない学生に対する配慮も結局遠隔でやらざるを得ないというところにジレンマがあるんですよね。この問題に関しては、教員間の考え方にもかなり差があるという印象です。
- これはオンライン授業に限った話ではないですが、私は授業開始から1分間の話、すなわち「まくら・つかみ」がほんとうに下手(苦笑)。講義収録でトチってるのは、ほとんどがこの部分です。落語を勉強するか・・・。
その他
- YouTubeのアカウントBANを食らいかけました(笑)。YouTube動画を含んだ動画をうっかりアップしたら、著作権侵害だと怒られてしまいました。アカウント停止まではいかずに済んで良かったです(^^;)