隠岐実習2021~1日目~

2021年度「教育課題探究実習(隠岐)」(隠岐実習)は無事終了しました! ・・・いや、授業科目としてはまだ終了していないのですが、とにもかくにも4日間の現地実習を無事終えることができてほんとうに良かったです。・・・で、それから早2週間あまり(^^;) 大変遅くなってしまいましたが、現地実習を1日ずつ振り返っていきたいと思います。

現地実習までのことは「隠岐実習2021~長いプロローグ~」に書きました。

2021年11月4日(木)、実習初日。2年前は遅刻した不届き者がいましたが、今回は全員遅れることなく(私も!)伊丹空港に集合しました。

搭乗するのは2列×2列のエンブラエル170です。7月に乗ったときはガラガラでしたが、今回は私たち以外にも多くの搭乗客がいました。13:40頃、ほぼ定刻通りにテイクオフ。私は右手窓側の座席だったので、関学の上ケ原キャンパスや聖和キャンパスがバッチリ見えました。

14:15頃に隠岐世界ジオパーク空港に着陸! 驚いたのは、ボーディングブリッジが運用されていたことです。だいぶ前に完成していましたが、実際に使われているのを見る、というか、実際に利用したのは初めてです。しかし、残念なのは飛行機の前で記念撮影ができなくなっちゃったことですね。ということで、今回は「隠岐世界ジオパーク空港」の文字を背景に記念撮影!

とても良い天気!

タクシー2台に分乗して、空港から最初の目的地、隠岐の島町役場本庁へ。3階の見晴らしの良い会議室にご案内いただきました。

窓から見えるのは、島後最高峰の大満寺山。

15時から、まずは地域振興課政策企画係のF課長補佐に隠岐の島町に関する全体レクチャーを行っていただきました。その後、教育委員会総務学校教育課のY課長から、学生たちが事前に作成・送付した質問項目に沿って、隠岐の島町における教育の取り組みや特色、課題等についてご説明いただきました。その後、9月のオンライン調査でもお世話になった地域振興課定住推進係のFさんにも加わっていただき、17時まで質疑応答や意見交換が続きました。

熱弁を振るうY課長
質問するMさん
質疑応答・意見交換の様子

17時過ぎ、隠岐の島町役場をあとにして宿に向かいました。今回の現地実習では3か所に分宿することにしました。いずれも西郷港付近の宿(旅館・ホテル・ゲストハウス)です。それぞれの宿に入ってなんやかんややっているうちに夕食の時間。お店の感染対策にしたがいながら、美味しい料理をいただきました。

夕食後、ドラッグストアで買い出しを行ってから、15分ほど歩いて隠岐島文化会館へ。道中いろんなところにイルミネーションがあったのが印象的でした。20時過ぎから(^^;)、2階会議室でミーティング開始。主に翌日の都万中学校での授業実践について最終打ち合わせを行いました。ミーティングを終え、暗い夜道を歩いて宿に戻ります。みんな、都市部では見られない星空に感動していました。

という感じで、1日目は終了。「隠岐実習2021~2日目~」に続きます。

隠岐実習2021~長いプロローグ~

いよいよ明日から4日間(11月4日(木)~7日(日))、2021年度「教育課題探究実習(隠岐)」の現地実習を実施します。ここまでこぎつけるまでにいろいろありました・・・。以下、備忘録も兼ねて、現地実習実施までのいきさつを記しておきます。

「教育課題探究実習(隠岐)」(以下、「隠岐実習」といいます)は、2019年度にハンズオン・ラーニング・プログラムの教育学部独自科目として新設したものです(2019年度は科目名に(隠岐)はなし)。2019年度は8名の学生が参加し、2019年8月26日(月)~31日(土)の6日間、現地実習を行いました(詳細は隠岐実習2019を参照)。2020年度は新型コロナの影響を受け、不開講となりました。

履修ガイダンス・履修者決定

今年度開始時点でも新型コロナによる活動制限は続いていましたが、やや見切り発車的に今年度は開講すると決め、5月に履修ガイダンスを開催しました。その結果、10名の学生が履修してくれました。全員教育科学コースで、2年生が2名、3年生が8名です。なお、波江ゼミ生が7割を占めています(^^;)

事前学習・ミーティング

5月31日(月)に第1回のミーティングを実施しました。なかなか全員の予定が合わないのですが(2年前もそうでした)、春学期は唯一火曜4限が全員空きコマであることがわかり、6月中旬以降、ほぼ毎週ミーティングを行いました(下記参照)。2年前のメンバーも、ラーニング・アシスタントとして、あるいは特別ゲストとしてミーティングに参加してくれました。

  • 第1回:5月31日(月)13:30~15:00@203教室
  • 第2回:6月15日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第3回:6月22日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第4回:6月29日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第5回:7月6日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第6回:7月13日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第7回:7月20日(火)15:10~16:50@203教室
  • 第8回:7月29日(木)9:00~12:00@203教室
第3回(6/22)のミーティングの様子
第5回(7/6)のミーティングの様子

実習受け入れ依頼

7月の16日(金)・17日(土)と26日(月)・27日(火)に隠岐の島町に行き、関係各所を回って実習受け入れのお願いと打ち合わせをさせていただきました。新型コロナの感染状況に対応する大学の活動制限(活動再開)の基準やハンズオン・ラーニングセンターによる学外授業実施ガイドラインなどをふまえて作成した実習実施計画を説明し、大変ありがたいことに実習の受け入れをご承諾いただきました。この頃は感染状況が比較的落ち着いており(とはいえ、7月下旬になると第5波の兆しはありましたが)、楽観的に構えていたのですが・・・。

7月17日に開催されたスポGOMI甲子園島根大会の様子
隠岐の島町役場本庁(7月26日)

実習延期決定

7月終わり頃から感染再拡大(第5波)が明らかとなり、8月下旬の実習実施が厳しい状況になりつつありました。この頃はかなり苦悩しました。いろいろ考えた末、8月2日(月)に実施した第9回ミーティングにおいて、決定ではないと前置きした上で、実習の延期について言及し、全員から意見を言ってもらいました。実習延期という事態を冷静に受け止めてくれて、苦悩が少しだけ和らぎました。そこで、Bプランとして現地実習+オンライン実習のハイブリッド型を提案し、秋学期における現地実習の実施可能性について検討しました。この日のうちに今回の日程(11/4~7)をほぼ確定できたのは大きかったと思います。結局、8月4日(水)に実習延期を正式決定しました。

オンライン実習・オンライン発表会

8月25日(水)に開催された隠岐高校の隠岐ジオパーク研究中間発表会にオンライン参加しました。そのときの様子は、「隠岐ジオパーク研究中間発表会(オンライン)に参加しました(2021年8月25日)」をご覧ください。

また、記事は作成しませんでしたが(すみません)、9月8日(水)10:30~12:00に、隠岐の島町役場地域振興課に対する聞き取り調査と意見交換会をオンラインで実施しました(@202教室)。地域振興課からは、いつもお世話になっているFナキさんと地域おこし協力隊のTさんにご参加いただきました。

地域振興課とのオンラインミーティング(調査)の様子
フナKさんとTさん

10月12日(火)には、本来であれば隠岐高校の皆様にご来学いただき西宮聖和キャンパスで開催予定であった隠岐ジオパーク研究発表会をオンラインで開催しました。これについては、「隠岐ジオパーク研究発表会を開催しました(2021年10月12日)」をご覧ください。

11月実習に向けた再調整と事前ミーティング

実習延期ということで関係各所には大変ご迷惑をおかけしました。にもかかわらず、11月実習の打診を快く受け入れていただき、ほんとうに感謝しております。

それにしても、6日間から4日間に短縮になったこと、宿泊先に変更が生じたこと、そして授業期間中の実施となったことから、いろいろな調整がなかなか大変でした・・・。実習の様子はまたおいおい紹介していきますが、2日目はかなりタイトで、移動距離がすごいことになりそうです(^^;)

最後に、8月以降のミーティング記録を残しておきます。どんだけミーティングやってるんだって感じですね(笑)。ただし、ずいぶん長時間やっているようかのように見えますが、実際にはそうでもない(来れるときに来てもらうスタンス)・・・と書きかけましたが、振り返ってみると長時間やっていましたね(^^;) その甲斐もあって、十分な準備ができ、満を持して実習に臨めそうです!(と言っておこう・・・)

  • 第9回:8月2日(月)9:00~12:00@633教室
  • 第10回:8月13日(金)10:00~11:00@Zoom
  • 第11回:8月20日(金)10:00~11:30@Zoom
  • 第12回:8月25日(水)隠岐ジオパーク研究中間発表会終了後(30分程度)@631教室
  • 第13回:10月5日(火)13:20~15:00@203教室
  • 第14回:10月19日(火)13:20~16:50@203教室
  • 第15回:10月26日(火)13:20~16:50@203教室
  • 第16回:11月2日(火)13:20~16:50@203教室
10/26のミーティング。さて、何をしているのでしょうか?

隠岐ジオパーク研究発表会を開催しました(2021年10月12日)

2021年10月12日(火)、隠岐ジオパーク研究発表会を開催しました。

・・・と、10月最終日の夜に書き始める体たらくです(^^;) なかなかじっくりと記事を書く余裕がなく・・・。ということで、発表会の内容や様子については、

固有種オキノウサギの活用や廃校利用のコミュニティづくりなどを報告~島根・隠岐高校の生徒たち(関西学院大学ニュースより)

をご覧ください(半分以上私が書いてます)。

やっぱり最低限の記録は残しておきたいので、この記事では開催日時等の情報と発表題目、あとは舞台裏(?)の写真を載せておきます。手抜きで申し訳ありませんm(_ _)m

開催日時・形態等
  • 日時:2021年10月12日(火)9時~12時40分
  • 開催形態:オンライン(Zoom)。関学側は西宮聖和キャンパス2号館203教室で運営・参加。隠岐高校側は教室で発表。
発表チーム・題目

今年度、隠岐ジオパーク研究に取り組んできた2年生15チームは、3大学(大阪大学・立命館大学・関西学院大学)に向けて同時進行で発表を行いました。関学向けに発表したのは以下の5チームです(発表順)。

  • C班:「学べる、稼げるオキノウサギ ―オキノウサギを学び隠岐の経済をまわそう―」
  • D班:「ヤマネをより多くの人に知ってもらうには」
  • M班:「廃校利用プロジェクト」
  • G班:「ガンガゼについて」
  • J班:「隠岐の岩石の魅力」
写真(クリックで拡大)
すっかり定番となったオンライン発表会運営スタイル
山本伸也先生にもご参加いただきました(3年連続)
関学紹介を行う波江(の背中)
関学生の大学生活について発表してくれました
Fn+Alt+PrtScを押す(スクリーンショットを撮る)波江
集合写真(?)の舞台裏
ご協力ありがとうございました!(波江は横顔になってしまった・・・)

隠岐ジオパーク研究発表会開催のご案内(2021年10月12日)

教育課題探究実習(隠岐)」の一環として、下記の通り「隠岐ジオパーク研究発表会」を開催します。当日は、島根県立隠岐高等学校の生徒が約1年間かけて取り組んだ「ジオパーク研究」の研究成果を発表し、ディスカッションも行います。関西学院大学の学内者はどなたでも自由にご参加いただけます(学外者はご相談ください)。多数のご参加をお待ちしています。

日時

2021年10月12日(火)9時00分~12時40分

実施形態

オンライン(Zoom)
※Zoomの情報は①kwicのお知らせ、②西宮聖和キャンパス1号館・2号館に掲示されているポスターで確認できます。または波江までお問い合わせください。

プログラム(当日の進行により多少前後する可能性があります)
  • 1チーム目の発表「学べる、稼げるオキノウサギ―オキノウサギを学び隠岐の経済をまわそう―」(9:15~9:35)
  • 2チーム目の発表「ヤマネをより多くの人に知ってもらうには」(9:40~10:00)
  • 3チーム目の発表「廃校利用プロジェクト」(10:05~10:25)
  • 4チーム目の発表「ガンガゼについて」(10:40~11:00)
  • 5チーム目の発表「隠岐の岩石の魅力」(11:05~11:25)
  • 全体講評(11:40~11:50)
  • 関西学院大学教育学部紹介(11:50~12:35)
参考

隠岐ジオパーク研究中間発表会(オンライン)に参加しました(2021年8月25日)

2021年8月25日(水)に開催された島根県立隠岐高等学校の「隠岐ジオパーク研究中間発表会」にオンライン参加しました。関西学院大学教育学部から参加したのは、私と、今年度の「教育課題探究実習(隠岐)」履修者10名です。

・・・って、今年度の隠岐実習について、まだ何も書いていないのですが、それは近日中にってことで。

発表会の様子等については、隠岐高校のサイトFacebookにアップされていますので、そちらをご覧いただくとして、以下では関学側の様子について報告します。

後述するように、今回、私たちのプレゼンテーションも予定されていたということもあり、どのようなかたちでオンライン参加するかを考えました。各自が自宅等から、というのも当然考えましたが、リモートでの共同発表というのはけっこう大変です(実際、リハーサルではまごつく場面もみられました)。学生たちの希望も聞き、大学の教室を借りてオンライン参加環境をつくることにしました。

発表会は、隠岐高校の3教室を使って3本の発表が同時に行われます(3教室×5セット=15本の発表)。ということで、こちらも3教室を用意し、以下の写真のように、スクリーンにZoomの画面を映すようにしました。こちらの様子と声は、Meeting Owlを通じて高校側に届けられます。

(クリックすると大きく表示されます)

Zoomを出入りするのではなく、私たちが教室間を移動することによって、担当するチームの発表(あるいは見たい発表)を見ることができます。個人的には、あたかも現地で発表会に参加しているような感覚が(少しだけ)ありました。

さて、今回、私たちも発表するという機会をいただきました。ざっくりいえば、Y先生からの「高校生たちに、研究ってどういうものか、というものを見せて(見せつけて?)ほしい」というご提案に対し、「それ良いですね!」と私が乗ったのでした。いわば無茶振りされた学生たちは最初困惑していましたが、ともあれ、この日に向けて発表の準備を進めてきました。3チームの発表タイトルは以下のとおりです。

  • 地域と連携した探究活動についての事例から学ぶ
  • 隠岐のPBL アカデミア
  • 大学における研究紹介(3人それぞれの研究テーマを紹介)

高校生たちや先生方の反応を見たり直接質問やコメントをいただいたりすることがかなわなかったのは残念ですが、今回の発表を通じて、ある程度の達成感と多くの課題を得たのではないかと思います。貴重な時間を割いて発表の機会を用意してくださったことに対し、心よりお礼申し上げます。

ひとまず、今回はこんなところで。To be continued…